スノーボードのサイズ選びで体重を重視するべきか

スノーボードのサイズ選びで体重を重視するべきか

 みなさんこんにちは。エス氏です。スノーボードのサイズ選びはなかなか悩ましいところですな。エス氏的には前回の記事でご紹介した基準から、例えばグラトリ用なら数cm短めの板を選ぶようにしています。パウダーボードのサイズ選びについてはよく分かりません。
 さて一般的に板のサイズは身長を基準に選ばれていますが、バートンのHPでは板のサイズは体重で選ぶように書いてあります。果たして板のサイズを選ぶ際に、体重を基準に選べるものなのでしょうか?エス氏の考えをまとめてみたいと思います。

BURTONの推奨体重幅

バートンサイズチャート

 バートンHPのサイズチャートページを見ると、各モデルのサイズごとに推奨体重幅(Weight Range)が確認出来ます。オールラウンドモデルのCUSTOM FLYING Vでサイズチャートを見てみましょう。

 エス氏は身長173cm体重64kgと標準的な体型です。カスタムFVの体重範囲では、148cm、151cm、154cm、156cmとエス氏の体重がマッチしそうです。・・・さてこの4つのサイズのうち、エス氏はどれを選ぶべきでしょうか。148cmと156cmとではずいぶん差があります。中間の151cmか154cmのどちからでしょう。151cmの体重範囲は57kg〜75kg、154cmは59kg〜77kgとなっており、どちらも18kgの範囲となっています。間を取ると151cmが66kg、154cmが68kgとなるので、エス氏の体重的には151cmの方がマッチしているのかも知れません。

 しかしながらこれはエス氏が体重範囲の中間を基準にしているだけで、これが正しいサイズの選び方かは不明です。体重範囲では148cm、151cm、154cm、156cmの全てにエス氏の体重は当てはまっているのですから。ちなみに身長を基にしたエス氏基準では、カスタムなら154cmが目安となります。

 体重範囲の中間を基準にした151cm、154cmのどちらかというサイズ選びは、標準体重のエス氏には当てはまりそうな気もしますが、同じ体重64kgでも身長178cmと168cmの人とでは状況が異なるように思われます。
 板にはそれぞれ推奨スタンス幅があり、エス氏的にはこの推奨スタンス幅を大きく逸脱しない様なセッティングがいいと思っています。体重を基準に151cmの板を選んだとして、178cmと168cmの人とでは適正なスタンス幅も違います。身長に対するスタンス幅と、板の推奨スタンス幅を比較した場合、151cmの板に対して178cmと168cmの人がどちらも最適なセッティングを出来るわけではないでしょう。

結論

 板のサイズを決める際に、体重についてはほぼ無視してかまわないとエス氏は思います。

 体重範囲からある程度のサイズを選ぶことは出来ますが、推奨体重幅の表示がないメーカーもたくさんあります。これでは体重を基準にすることはそもそも出来ません。
 ボードサイズは長さの単位、体重は重さの単位です。体重を基準に長さを求めるにはなんらかの変換式が必要ですが、それは不明です。我々はメーカーの体重範囲を参考にするしかないワケですが、それを表示していないメーカーがある以上、体重基準のサイズ選びには限界があるといわざるを得ません。

 だから一般的なサイズ選びの基準は、身長ー何cmとか、鼻から顎の間とか、長さを元にした基準なのでしょう。身長と板のサイズはどちらも長さの単位ですので、身長からボードサイズを割り出すのは簡単です。
 身長175cmの人なら、エス氏基準では175cm×89%=155.75cmくらいが目安かと。では体重70kgの人は何センチの板が目安ですか?この質問に答える方法はおそらく無いでしょう。

 一般的な体型の方なら、身長を基準に板を選べばおそらくバートンの体重範囲のなかに入ってくると思います。身長基準のサイズ選びでほぼ問題ないといえますな。
 標準よりはるかに太っている方なら、あるいは身長基準で選んだサイズよりも長めの板がいいのかも知れません。しかしスノーボードもスポーツですので、肥満を理由に板のサイズを長くするくらいなら、体重を少しでも落とす方があらゆる意味でいいと思いますな。

 スノーボードは常に人が乗った状態で滑ることになります。板にかかる体重による荷重は、板のしなりや反発に少なからず影響を与えると思われます。そういう意味で乗り手の体重は重要視してもいいのかも知れませんが、少なくともメーカーが推奨体重幅を明らかにしていない場合基準にしようがないといえるでしょう。結局体重は参考程度にしかならないのだと思います。

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