【うぐいすの初音】関温泉と会席料理のクオリティ!客室数4部屋のみのプライベート感も魅力の宿ですな。

 みなさんこんにちは。エス氏です。今回は新潟県妙高市の関温泉にあるうぐいすの初音をご紹介しますよ。客室数が4室しかない小さな旅館ですが、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員特別賞「日本の小宿」にも選ばれておりまして。泊まってみると評判通りの良い旅館でしたよ。

うぐいすの初音

 うぐいすの初音は関温泉スキー場の目の前にあり、歩いてすぐにアクセスできるので便利ですな。雪が降っていれば朝イチからパウダーを狙えることでしょう。他にも休暇村妙高ルンルンスキー場や妙高スキーパークは車で数分です。妙高エリアのスキー場(赤倉、池の平、杉の原等)も20分ほど。他にも北へ行けばロッテアライ、南へ行けば黒姫高原などあちこちのスキー場へ行きやすい立地ですぞ。

 関温泉の駐車場から見て通りの向こう側にある一番手前の建物がうぐいすの初音です。建物はけっこう古いですね。以前はもう少し客室数の多い宿だったようですな。建物の正面に車を駐めるスペースがありましたが、少し傾斜があり4WDじゃないと雪で出られなくなる恐れもある様子。

 到着するとすぐに旅館の人が出てきて荷物を運んでくれましたよ。毎回思うのですが、旅行鞄ではなくエス氏BOXを運んでもらうのはいささか気が引けます。スリッパはサイズごとに分かれていて、自分で選ぶことができましたよ。

 まずはロビーで宿帳に記入。おしぼり、お茶、チーズケーキなど出してくれましたよ。ちなみに宿帳を書く理由は感染症の拡大を防ぐためだったりするんですよね。日本中がコロナで大騒ぎしておりますが、特に気にせずスノーボードトリップを楽しんでいるエス氏です。

 受付には「日本の小宿」の標がありましたよ。

 コーヒーはタダで飲み放題です。椅子に座って外を眺めながらくつろげますな。まあ主に酒を飲むのでそれほど利用しませんけど。

 客室は2階です。

 廊下は天井が高くて広く感じましたね。

 今回泊まったのは「うぐいす」のお部屋です。他の部屋はベッドだったんですよね。旅館では和室にオフトゥンで寝たいのです。

 室内に入るとけっこう廊下が長いです。奥までスリッパで行きますよ。

 部屋は十分な広さでしたね。清潔感があって気に入りましたよ。コタツも嬉しいですな。

 窓の外には関温泉スキー場のリフトが見えました。

 隣接して納戸のようなスペースがありましたぞ。

 荷物やウェアなどはすべてここに置くことができたので便利でしたわ。

 普段旅館では浴衣姿のエス氏ですが、作務衣もあったので着てみることに。なんだか奇妙な柄で全然イケてませんでしたけどね。

 こちらは水周り。

 アメニティ類は質の高いものばかりでしたな。余談ですが、部屋に置かれていた黄色いバスタオルを見ると、プールの更衣室に敷かれているタオルを思い出してしまうんですよね。

 トイレは自動で照明がつくのですが、まあまあ早いタイミングで薄暗くなるので、ウンコしながらこまめに身体を揺する動きを余儀なくされました。

 部屋のお風呂は半露天風呂です。丸い桶のお風呂はなかなか良い雰囲気でしたな。このお風呂も温泉なのですが、残念ながら源泉掛け流しではないんですよね。そして半露天風呂とはいうものの、すだれを巻き上げる仕組みがなく露天風呂感はあまりなかったですのう。部屋のお風呂が温泉というだけでも贅沢ではあるのですが、逆にここだけがうぐいすの初音でやや不満を感じた部分でもあります。まあ4回くらい入りましたけどね。

 お部屋のお風呂以外にも、2ヶ所の貸切風呂があります。貸切風呂の方は源泉掛け流しですぞ。

 貸切風呂は予約制ではないので、空いていればいつでも利用できます。使う際は貸切中の札をかけますよ。まずは2ヶ所あるうちの右側から。

 いささか殺風景で、露天風呂もありません。茶色く濁った湯は少し熱く感じましたが、すぐに慣れて快適に感じられました。確かこちらの湯温は40°だったような。身体が温まり汗が吹き出してきます。明らかにお部屋のお風呂よりもいい湯ですわ。

 続いて左のお風呂へ。こちらは42°だったかしら。

 床のテイストが少々異なりますが、どちらもあまりイケてませんね。ただただお湯を楽しむためのお風呂ですが、その湯の質が高いので文句はありません。しかも4組しかいないのでいつ見てもお風呂は空いていましたぞ。それ以前に他の宿泊客をほぼ見かけませんでしたけど。ある程度自由に貸切風呂を利用できたのは嬉しかったですね。

 風呂上りにはビール。スーパードライじゃなくて地ビールが飲めると良かったかなぁとは思いますが。地酒はあるんですけどね。ふむ、先ほど不満は部屋の風呂だけだと書きましたがもう一つありましたね。部屋に酒を持ち込むのはOKみたいでしたけど。

 夕食は部屋ごとに個室に案内されます。

 まずは前菜。帆立の雲丹巻きが美味かったですな。

 今回は上越市にある岩の原葡萄園のワイン、深雪花を飲みました。

 そしてお料理はお造り舟盛りのプランにしていたのですよ。新潟は日本海に面していて海の幸も楽しめるのが素晴らしいと思うのですよ。うまうま。

 吸物は合鴨の鍋。このスープが濃厚でメチャ美味いんですわ。

 こちらはキス巻揚げ。舞茸と大葉をキスで巻いて揚げたものですな。塩をつけてがぶりと一口。

 煮物は里芋。これが柔らかくて衝撃的な美味さ。聞けばこちらは帛乙女(きぬおとめ)というブランド里芋で、皇室にも献上しているとか。なるほど納得の美味さです。

 大正義、ズワイガニの茶碗蒸し。予想以上にたっぷりと身が入ってましたね。美味いに決まってます。

 締めはしゃぶしゃぶとご飯。なんといってもお米美味い。しゃぶしゃぶは普通に美味いんですけど、他のクオリティが高かったので少々霞みましたね。

 デザートのアイスはバニラ、イチゴ、抹茶の3種から選べましたよ。夕食はエス氏的にちょうど完食出来るボリュームで大満足でしたな。

 続いて朝食。量が多そうに見えて一品ずつはそうでもないのでけっこう食べられます。えのきを肉で巻いて蒸したものをポン酢につけて食べましたが、これは美味かったですな。あとはお米がやっぱり良いですね。

 ヨーグルト濃厚過ぎてストローで吸いにくいくらいでした。

 食事のあとはゆったりとコーヒータイム。この時は前日の夜から雪が降り続いており、朝からパウダースノーが楽しめたと思うんですよね。窓の外には関温泉の駐車場が見え、ゲレンデに向かって早くも歩いているスノーボーダーもおりました。そんな中パウダーなんぞに目もくれず優雅なひと時を過ごすエス氏。これを贅沢と言わずしてなんというのでしょう。もちろんガチろうと思えば速攻準備して朝イチから滑れましたけどね。

 出発の際、暖かいお茶を保温バッグに入れて持たせてくれたのは嬉しかったですな。

 うぐいすの初音はいわゆる旅館のおもてなしを強く感じられる宿ではないのですが、4組という客室の少なさからくるプライベート感が居心地良かったですね。温泉も食事も質が高く、さらにはゲレンデまですぐ近くという立地も含め、とても良い宿だと思いましたよ。部屋のお風呂を源泉掛け流しにするのは難しいと思うので、せめて地ビールを飲ませてくれればさらに良いかなと。今度は別の部屋にも泊まってみたいですな。

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