みなさんこんにちは。エス氏です。今回は長野県の渋温泉にある老舗旅館、金具屋をご紹介しますよ。1758年創業の超老舗である金具屋は外観のインパクトがすごくて渋温泉の撮影スポットになっているんですよね。泊まっていると館内も味わい深いものでしたぞ。
湯田中渋温泉郷は志賀高原の麓にあり、志賀高原や北志賀高原で滑るスノーボーダーにも利用しやすい立地ですね。まあ渋温泉の温泉街は道が狭くて車で入っていくのはまあまあ大変ですけど。ちなみに荷物を降ろすと車は駐車場まで移動させてくれましたよ。
畳のロビーはスペース的には広いのですが、それほど開放感がないのは天井が高くないからでしょうか。
帳場でチェックインの手続きを済ませます。館内の説明を受けましたが、2ヶ所の大浴場と露天風呂の他に貸切風呂が5ヶ所もありました。貸切風呂は各フロアにあり、空いていれば予約なしで利用可能です。館内にこれだけお風呂がある上に、渋温泉には共同浴場もありますからね。いったい何回お風呂に入ればいいのでしょうか。金具屋では館内の文化財を説明してくれるツアーも行われているのですが、風呂に入りまくるためにパスしておきました。
客室へ移動です。急な階段は古い建物の定番ですな。
国登録有形文化財アピール。金具屋は建築基準法的には1棟の建物だと思いますが、案内図を見る限りでは「斉月楼」「居人荘」「神明の館」「潜龍荘」「大広間」の5つのエリアに分かれているようです。このうち国登録有形文化財になっているのは「斉月楼」と「大広間」だけのようです。
2階に上がり、廊下を奥へ。見たこともないような内装ですね。床に埋められている歯車のような模様とか独特ですなぁ。
2階からはエレベーターがあります。客室は4階までで、6〜8階が食事をする大広間。すると5階は…?図面と登記が見たいですね。
エス氏は3階の客室に泊まりましたよ。ガチの木造建築という雰囲気ですね。
廊下に仕切りの壁や窓があったりして、ここも増築した名残なのかしらと思ってみたり。
各階に貸切風呂があり、3階には恵和の湯という風呂がありました。
洗い場はあったりなかったり。部屋の前に温泉街の共同浴場があるというイメージ。湯は熱くてこれぞ渋温泉という感じでしたな。
さてお部屋は205の「相生の寮」205のくせに3階なんですよね。
部屋の鍵はいささか古くて使いにくかったです。玄関には洗面台とトイレがありましたよ。
トイレの入り口は入りにくい構造ですな。
部屋に上がると、まずは踏込み。
こちらが本間。十分な広さですね。奥には広縁もあります。
床の間は渋すぎる雰囲気。
廊下側の壁にも窓があるんですよね。おかげさまで音は割と筒抜けです。
広縁はレトロといいますか、まあ古臭いです。
窓の外を見ると金具屋をバックに記念撮影している人が。この後も夜までひっきりなしに人が集まってきましたな。
集まってきたのは人だけではありませんけど。窓を開けると猿が入ってくるので危険ですぞ。
さて大浴場へ行ってみましょう。1階まで降り、急勾配の階段の脇へ。待合室がありますが、脇の廊下を奥へ進むと大浴場ですぞ。
この時は2つある大浴場のうち、鎌倉風呂が男性用でしたよ。
更衣室は割と狭いのですが、ほぼ貸切状態だったので十分でした。まあ風呂場は多いですからね。
ひょうたんみたいな形をしておりますね。隅には洗い場がありシャワーも使えますが、数が少なくて混んでいると不便そうでした。お湯は思ったよりも良い湯加減で気持ちよく入れましたな。満足満足。
続いて露天風呂へ。龍端という露天風呂は神明の館の4階にあり、3階から階段で上がります。写真は撮れませんでしたが、開放的で気持ちよかったですね。たまに猿がやってくるようですが。
ついでに渋温泉の温泉街も少しご紹介しましょう。
共同浴場は9ヶ所あり、地元の人以外では宿泊客じゃないと利用できません。部屋に共同浴場の鍵が置いてありました。
金具屋のすぐ近くには渋温泉の大湯がありますよ。
温泉街を歩くと土産物屋や射的屋なんかもあったりします。浴衣で歩くと雰囲気でますよ。
こちらは初湯。それぞれの共同浴場にはスタンプが置いてあり、専用の手ぬぐいを使ってスタンプラリーを楽しむこともできますよ。これはかなり楽しいのでおすすめです。
お風呂に入りまくったあとは6階の慶雲の間でお食事です。
大広間というのは8階の飛天の間のことのようですね。
天井は見たこともない作りでした。
金具屋の食事はボリューム満点すぎてとても食べきれる量ではありませんでしたな。以下写真を並べておきます。
こちらはしぶのじぶ煮。この料理を中心としたプランだったのですが、食事の量が多い上にまとめて出てくるので一品ずつ味わって食べるという感じではありませんでしたな。まあ美味しかったですけど。
こちらは朝食。夕食に比べるとまだマシですが、それでも残しましたね。
チェックアウト後は駐車場までシャトルバスで運んでくれます。駐車場は歩いて行くには少し遠いので、車に忘れ物をすると面倒ですぞ。
金具屋は一度は泊まってみたい旅館だったのですが、泊まってみると一度で十分かなという気もします。国登録有形文化財の建物は確かに他にはないものですが、単純に宿泊施設としてみると必ずしも快適というわけではありません。食事も量が多すぎてイマイチ楽しめませんでしたな。温泉は素晴らしいですけど、共同浴場もあちこちありますからね。
また泊まってみたいとは思いませんけど、それは泊まってみたからいえることで、やはり一度は泊まってみてもいいのでは。こんな旅館はそうそうないでしょうから。
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あの映画みたいな温泉宿ですね・・・。
千と千尋の神隠しのモデルになってるとかなんとか。まあそんな雰囲気は確かにありましたよ(^^)