22/23モデル AMICSS XLAY 150 インプレッション

みなさんこんにちは。エス氏です。今回はアミックスの22/23シーズンにエス氏がメインボードとして乗っていたAMICSSのXLAY 150をご紹介しますよ。

AMICSS/アミックス

アミックスは青森のメーカー、ブルーモリスのブランドで、16/17シーズンからスタートしました。アルペンスノーボードのワールドカップで活躍しているアミックスの板は、すべてハンドメイドで作られています。超高性能のプレミアムボードですが、モデルによっては意外と初級者にも優しい板なんですよ。

XLAY/エックスレイ

エックスレイは22/23から新登場したアミックス初のツインチップのフリースタイルボード。上級モデルと同じくハンドメイドにもかかわらず定価82,500円(税込)とバーゲンプライスの板ですね。

22/23シーズンモデル試乗 AMICSS DNA Ti・AGGRESSOR・DFX・AFX・XLAYまとめてご紹介

2022年10月11日

20/21、21/22シーズンとアミックスのカービングモデルに乗ってその高性能ぶりに感動してきたエス氏ですが、XLAYにはカービングモデルとは別の楽しさがあるかなと。がんばってグラトリでも練習するか、なんて考えたりもしてXLAYを選びました。サイズは154と迷ったのですが、思い切って150と短い板にしてみましたよ。結果的には間違いではありませんでしたね。

XLAYにはセンターにダックスタンスでビンディングを取り付けて乗っており、1シーズンを通して変更することはありませんでした。150と短いサイズで乗っていたので、せめてパウダーではセットバックした方が滑りやすかったと思いますけどね。ちなみにビンディングはFLUXのCV、ブーツはNITROのTEAMという組み合わせでした。

22/23シーズンはスイスのツェルマットやザース・フェーといったスキー場でもXLAYに乗って滑りました。XLAYはAMICSSの他のカービングモデルと比較するとかなりフレックスが柔らかいですね。とはいえミドルフレックスの範囲内で、ソフトフレックスというほどペラペラではありませんが。

とてもしならせやすく、それでいてある程度のフレックス感はしっかりとあるので、安心して板に乗り込めるという印象。バター系のトリックはやりやすかったです。跳ねるような反発があり、オーリーもしやすかったですな。エス氏はグラトリ等は苦手なので、フリースタイル性能についてはなんとも言えませんが、けっこう乗りやすいのではないかと思います。

乗りやすいと言えばターンのしやすさは抜群で、初級レベルの方でも乗りやすい板だと思いますぞ。フレックスが柔らかめなので、低速でも板を動かしやすく楽にターンができます。カービングではアグレッサーやDNA Tiと比較して斜面の状態によっては多少板のバタつきを感じますが、これは上位モデルの性能が異次元なだけで止むを得ないかなと。

一方でエッジグリップについては思ったよりもしっかりと雪面を噛んでくれ、さすがはアミックスの板だという印象です。長めのサイズのカービングモデルに乗っていたエス氏からすると、150cmのXLAYはかなり短く、エッジがグリップするのは両足の間だけという感覚ではありますが、その両足間のエッジはガッチリと雪面を捉えてくれ、サイズの割に安心してカービングができました。

カービングについては軽快さがXLAYの特徴という気がしますのう。シーズン中アグレッサーにも乗ってみましたが、やはり絶対的なカービング性能は上級モデルが強いです。ただXLAYはかなり楽に、クイックに板を切り返すことができ、この軽やかなフィーリングはアグレッサーやDNA Tiとはまた別の気持ち良さだと思いますぞ。ツインチップのフリースタイルボードでこれほど気持ち良くカービングができるのはさすがにAMICSSですわ。XLAYは価格的にリーズナブル(というか破格の安さ)な板ですが、アグレッサーやDNA Tiとは異なる魅力を持つ板であり、安いから性能が劣っているということでは決してないですね。それぞれが異なる特徴に異なる良さを持つ板ですぞ。

パウダーでは操作性に問題はありませんでしたが、やはり150というサイズは短く、浮力がもう少し欲しいなと思うことはありました。22/23シーズンはそれほど深いパウダーを滑る機会もなかったのでXLAYでも特に困ることはありませんでしたが、もうちょい長い方が滑りやすいですかね。

サイズ的にはパウダーよりもコブの方が合っていたかなと。エス氏はあまり積極的にコブを滑る方ではありませんが、短いサイズで乗っているXLAYはエス氏でもコブの中で動かしやすく感じましたぞ。操作性の良さはXLAYの長所ですね。

地形で遊ぶのも楽しかったですな。ギャップで飛んでみたり、壁で回ってみたり。操作性の高さ、反発の強さ、安定感のバランスがとても良く、ポテンシャルの高い板だと感じられますね。この板が定価82,500円(税込)というのはやはり格安と言えるのではないでしょうか。

1シーズンを通してXLAYでフリーライディングをメインに楽しみました。XLAYはツインチップのフリースタイルボードであることを考えると、十分すぎるほどのフリーライディング性能を持っていると感じます。なんせスイスのビッグゲレンデをXLAYで満喫できましたからね。メインボードとして1シーズンこれ1本で十分楽しめる板ですよ。初級レベルの方には乗りやすく、上級レベルの方でも満足できる性能をしっかり備えた良い板ですね。

スノーボード用品試乗レポート 一覧

2012年10月12日

4 件のコメント

  • レビューありがとうございます。
    AMICSS XLAY、柔らかさとコシの強さ、エッジグリップとターンのしやすさ等通常相反するものを両立していてすごそうですね。
    価格も、他が続々値上げするなか、ものすごくリーズナブルな価格を実現していて素晴らしいと思います。
    個人的にAFXと新しく出るディレクショナルツインのXFITが気になるので、次シーズンは試乗会行きたいと思います。

    • kyamiさんコメントありがとうございます!
      XLAYはホントにリーズナブルで良くできた板なんですよ。
      XFIT試乗しました!
      XLAYに乗ったエス氏がこんな板が欲しいな…と思うドンピシャの板でした(^^)
      レビューお楽しみに〜。

  • 私もXLAY150でしたが、乗って大正解でした。

    私の設定は、BurtonのGENESISを1つセットバックしたセッティングでフリーランをメインで使用しました。

    軽快で扱いやすく、またソールもよく走りました。
    (ワックスとストラクチャーの効果もありますが)
    特にコブやバンクドスラロームのコースでは、軽快な取り回しゆえ、とても楽しく滑れました。

    ただ私の使い方だと、XFITでも良いかもですね。
    また買うかな…

    • がはくさん
      今シーズンもお世話になりました(^^)
      XLAY軽快で楽しいですよね〜。
      わたしもセットバックさせた方が良かったと思います。
      お互いXFITの方が合いそうですよね!
      ネットで見るとけっこうサイズ無くなってきてますよ〜。

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