ダックスタンス[Duck stance]

スノーボード用語集 ダックスタンス[Duck stance]

ダックスタンスとは?

 ダックスタンスとは、後足のビンディングをテール側に向けて取り付けるセッティングのことで、板を履くとがに股になります。

 前足のビンディングは進行方向(ノーズ側)に向けて取り付けますが、後足のセッティングにはバリエーションがあります。

後足のビンディングの取り付け

 ビンディングはノーズ側に角度(アングル)をつけて取り付けるのが基本です。テール側に角度を付ける場合は、-(マイナス)○○°という表記をします。
一般的なセッティングは前足20°前後、後足8°前後といったところでしょうか。ダックスタンスは後足が-3°から-12°くらいまでの角度でテール側に向いています。後足を0°(真横)にするセッティングもあります。
両足が外側を向いたがに股スタイルで、アヒルの足の様だという説明がググると出てきますが・・・。

アヒルはがに股か?

歩み寄るアヒル
 うーん。別にがに股じゃないですね・・・。

ダックスタンスのメリット・デメリット

 後足がテール側に向くダックスタンスは、テール側に滑るスイッチスタンスがやり易いというメリットがあります。デメリットは、普通にノーズ側に滑る場合、ちょっと滑り難いことです。
 スノーボードの基本的な滑りは、ノーズ方向に滑ることです。この時、身体がノーズ側を向いている方が滑りやすくなります。身体の回転、板を傾けたときのバランスなどが理由です。
後足がテール側を向いていると、膝を十分に進行方向に向けることが出来ないので、自然と上体の捻りにも制限が出てきます。結果として後足を前に向けるセッティングと比較すると、ダックスタンスはやや滑り難くなります。

 スイッチスタンスで滑る場合、テール方向に足が向いているダックスタンスは滑りやすくなります。後足をノーズに向ける一般的なスタンスでは、スイッチスタンスで滑る場合には肩越しに振り返りながら滑るような格好になり、
滑り難いといえます。身体の捻りなども十分に使えず、窮屈な滑りになってしまいます。
 もちろんダックスタンスじゃないとスイッチスタンスで滑れないというワケではなく、慣れの問題ではあります。

ダックスタンスのまとめ

 メリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。

一般的なスタンス:ノーズ方向に滑りやすく、テール方向にやや滑り難い。

 滑り重視の人は普通のスタンスがいいでしょう。初心者さんも、カービングターンが出来るくらいのレベルになるまでは、ダックスタンスはやめておいた方がいいと思いますよ。

ダックスタンス :ノーズ方向にやや滑り難く、テール方向に滑りやすい。

 フリースタイル系の人はスイッチスタンスの滑りが必須なので、ダックスタンスにするメリットが大きいと思います。
 技術的な部分に付いては、レッスン記事で(そのうち)説明する予定です。ダックスタンスの動画や写真も用意するつもりですので、来シーズンまでお待ちを・・・。

[参考] ・スタンス[Stance]
レギュラースタンス[Regular stance]
グーフィースタンス[Goofy stance]
スイッチスタンス[Switch stance]/フェイキー[Fakie]

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