エス氏がいうのもなんですけどね。
みなさんこんにちは。エス氏です。オフになると試乗レビューを書きまくっているエス氏ですが、今回はレビューなんてそれほど当てになりませんよ、という記事でございます。ブログでも度々レビューが適当だとは書いてきましたが、どういうことなのかをより詳しくご紹介したいと思いますぞ。
レビューはあまり当てにしない方がいいですぞ
人それぞれ好みが違いますので、他人の評価が自分と同じとは限りません。人にすすめられて食べたラーメンがイマイチだと感じることもあるでしょう。友達のおすすめ本を読んだらクソつまらなかったこと、ありませんか。それと同じことです。
エス氏は試乗会に参加するとよくブログ読者に声をかけていただくのですが、試乗した板の情報交換をすると評価がかなり違うということはよくあるんですよね。エス氏が絶賛していても、読者の方が乗ってみたらそうでもなかったということはザラにあります。逆に読者にすすめられて乗ってみたらイマイチだと感じたり。
レビューを書いている人はプロのスノーボーダーやエス氏のようなブロガーなど様々です。当然プロスノーボーダーと一般市民のブロガーとでは技術・知識・経験などに大きな差があるわけですが、ではプロのレビューなら間違いないのかといえば、それも違うかと。誰のレビューでも当てにしすぎるのはどうかと思いますね。
レビューを書く方は自分の思ったことを書いているわけですが、技術や好みによって、同じ板に乗っても感想は人それぞれです。同様にレビューを読む方も技術や好みは人それぞれでしょう。書く方は好きなことを書けばいいだけですが、読む方はそれを参考にして板を選んだりしてお金を払うことになりますので、最終的にリスクを負っているのは読む方です。板選びに失敗しないために読んでいるはずのレビューを当てにして、板選びに失敗してしまっては本末転倒ですからね。参考程度にしておくのがいいでしょう。
試乗会に参加した方がいいですよ
板選びに失敗しない方法として一番確実なのは、やはり自分で試乗会に参加することでしょう。レビューでどんな評価でも、カタログスペックがどうでも、プロやショップ店員がどう評価しても、自分で乗ってみて良いと思ったら良い、ダメだと思ったらダメなんですよ。自分の評価ほど信頼できるものはありませんからね。
まあ試乗会に参加できなかった人もいるとは思いますので、そういう方のために、当てにはならんと思いながらもエス氏は試乗レビューを書いているわけですな。レビューには「おすすめです」なんて書いてますが、あくまでも個人の感想でして。それを読んだ方がエス氏と同じように感じる保証はまったくありませんぞ。
試乗会に参加したことのない人からは、自分の腕前では試乗しても板の良し悪しなんてわからないのではないか、という話をよく聞きます。安心してください。それはもう驚くほど明確にわかります。自分に合う板、合わない板が一目瞭然ですよ。
例えるなら、ラーメン屋で醤油ラーメン、味噌ラーメン、とんこつラーメンを食べ比べて味の違いがわからないと思いますか?ラーメン通じゃなくても誰でもわかるでしょう。そのくらいはっきりと違いがわかると思います。初級レベルでも遠慮せず、どんどん試乗会に参加して欲しいですな。会場ではスタッフに自分のレベルを伝えておすすめの板を聞き、幾つかのブランドを乗り比べてみれば、板によってかなり個性に差があることがわかると思いますよ。
もう少しジャンルを絞り込むと、とんこつラーメンでどの店が一番うまいか、というような話になってくるわけです。慣れない方でも試乗をしてみれば、とんこつラーメンの良し悪しの前に、とりあえずはとんこつラーメンが食べたかったのに間違えて醤油ラーメンを注文してしまった、というような失敗はなくなるでしょう。
エス氏の仲間も試乗会に参加して板を選んでいます。初級レベルの女性でも、この板は滑りやすかった、滑りにくかった、という程度ではありますが、それぞれの板にちゃんと評価を下しています。滑りにくい板を選ばず、滑りやすい板を選ぶ。これだけでも十分失敗を防ぐことができていると思いますな。けっきょくはグラフィックで選んでいたような気がしますけど。
試乗レビューなんぞは、8割がたこの板にしようと決めたところで、念のためネットで評判を調べてみるか…という程度の使い方で十分かと。良いことが書いてあれば参考にして、悪いことが書いてあれば無視してもいいのです。自分が欲しいと思った板に乗るのが1番ですぞ。
試乗について
試乗会にもよりますが、1回に試乗できる時間は20分〜40分程度です。それだけの短時間で板の特性の全てを把握することは到底できないでしょう。試乗するゲレンデのコンディションも様々ですしね。わずかな時間で試乗してみても、得られる情報は限定的です。それでもやっぱり、試乗することによって様々なことがわかるのですよ。
例えば板のフレックス。カタログを隅から隅まで読むより、ショップで板を押してみるより、実際に雪の上で板に乗ってしならせてみる方が圧倒的多くの情報を得ることができます。百聞は一見に如かずというやつですね。一見でいいのです。そりゃリフト1本の試乗よりは1シーズン乗った方が板の性能はよくわかると思いますけど、エス氏の経験上、リフト1〜2本乗って印象が良かった板を買えば、1シーズン乗ってもやっぱり良い板だと感じますぞ。
乗ってみないとわかりにくいと思うのがトーションですね。ショップで板を捻ってもトーションはよくわからんでしょう。捻っている人を見かけたことはありませんけど。トーションとフレックスのバランスはとても大事だと思っていますが、リフト1本でも滑れば、トーションが硬いとか柔らかいというのは感じられますな。
試乗会の短い時間では何もわからないという人がいたら、試乗会に参加したことがないのかもしれません。醤油ラーメン、味噌ラーメン、とんこつラーメン、それぞれ全部食べなくても、一口食べれば美味いか不味いかわかりますよね。あれこれ食べ比べて、1番美味しいと思ったラーメン=板を買って、1シーズンかけて味わえばいいのです。
ちょっと乗っただけでも、全く乗らないより遥かに多くのことがわかるから、そもそも試乗会なんてものが開催されているのです。試乗会に参加した人たちは、みんなちょっと乗っただけでその板に評価を下し、来シーズンの板選びの材料にしているわけですな。試乗レビューを書いている人は、そのちょっと乗った感想を発信しているというだけのこと。
発信するかしないかは別として、試乗会に参加した人はみんなちょっと乗っただけで評価を下しているのです。試乗して印象悪かったらお買い上げの候補から外れますよね。この板は買わない、という評価を下しているわけです。プロやエキスパートじゃなくても、誰でも板の評価はできるし、実際に評価して選んでいるのです。
初級者でも誰でも評価できるんですから、やっぱり自分の判断を優先するべきですよね。プロでも誰でも、他人の評価を信用しすぎるのはどうかと思いますよ。他の誰よりも自分のレビューが1番信用できるわけですから。
コンディションについて
試乗会はシーズンの後半から開催されることが多いので、トップシーズンに比べるとゲレンデのコンディションが良くないことがままあります。コンディションが悪いと試乗してもよく分からないという人もいるのですが、エス氏はそうは思いません。もちろん良いコンディションで試乗できるに越したことはありませんけどね。
シャバ雪だろうがなんだろうが試乗はできますよ。乗り比べてみて、自分が乗っている板や他に試乗した板との違いを感じられれば、それで十分試乗した価値があると思います。コンディションがどうであれ、ハンマーヘッドとパウダーボードの違いがわからないなんてことはないでしょう。同じハンマーヘッドでも、乗り比べてみればそれぞれちゃんと個性がわかるはずなんですよね。たとえシャバ雪でも。
というわけで、エス氏はコンディションが良くても悪くても試乗をしているわけです。そんなことを気にしていたら試乗の本数を稼げませんからね。あまり真に受けない方がいいレビューではありますが、これを書かないとオフに書くことなくて困りますので。ブロガー的に。
おまけ
プロならともかく素人が書いたレビューなんて当てにならないぜ、という人も中に入るかもしれませんが、エス氏はそうは思いません。ネットを見ればあらゆる口コミで溢れています。レビューなんて要は口コミですからね。その道のプロ以外の口コミなんて信用しないぜ、という人がいたら、ちょっと情弱なのかもしれませんな。役に立つ一般人の口コミなんていくらでもありますぞ。
エス氏よりレベルの高い人は、よりレベルの高い人のレビューを参考にすればいいと思いますし、まだまだ未熟だという人にはエス氏レベルのスノーボーダーの話でも参考になるかもしれません。所詮は一般人の無料ブログです。ためになると思えば読めばいいし、つまらんと思えば読まなければいいのです。
エス氏はレビュー記事をたくさん書いているブロガーだとは思うので、あえて今回のような記事を書いてみました。試乗会はあちらこちらで開催されていますので、口コミを読むよりも、ぜひ自分で板に乗ってみてください。あれこれ試乗するのは楽しいですぞ。せっかく板を買うんですから、なるべく自分にあった板で、楽しく滑りたいですよね。
さて、こんな記事を書いておいてなんですが、そろそろ試乗レビュー記事をアップし始める予定なのでぜひ読んでください。よろしくお願いします。
おはようございます。
昨シーズン買った板です。おろしてから3日間程しっくり来ず、ヤベーこれはやっちまったなぁ…と後悔。
ところが4日目から急激に楽しくなり面白い板に変身、シーズン終えればその板が一番の滑走日数。(板複数枚所持)
購入前もしもその板を試乗していたら間違いなく買わなかった板です。
当然板が変わった訳ではなく、慣れて乗り方がやっと分かったんですが(^^)
分からないもんですよね〜
いい経験をしたなと実感してます。
試乗レビューも楽しみにしております!
>にんぐるさん
第一印象悪くても乗ってるうちに良くなる、というパターンですか〜わたしは経験がないですが、それはラッキーでしたね( ^ω^ )
数年前、某Wキャンバー板をエッジが食いつく・カービングも申し分なしとかカタログ文句鵜呑みにして試乗せず買ったのですが、これがカリカリバーンだとまぁ曲がれない。
高い授業料となりました。
当時のかしこさ・EXはかわのたて・ひのきのぼうレベルで、自分見たいなド素人が試乗しても分からないと思いこんでいたのです。
エスさん仰る通り、百聞は一見にしかずですね~。
>inobyhairさん
試乗すれば失敗しない、試乗しなければ失敗する…というわけでもないですが、試乗して試した方がリスクは低くなるのかなと。
正解がなんなのかはわかりませんが、失敗は避けたいですよね