スノーボードのレンタルについて
スノーボードにはじめてチャレンジする場合、多くの人は道具をレンタルすることになります。今回はレンタル全般について詳しく説明したいと思います。
1.どこでレンタルするの?
どこのゲレンデにもレンタルショップはあります。宿泊施設やゲレンデに行く途中の道にもレンタルショップがある場合もあります。レンタルする際に身分証明書が必要になる場合がありますので、用意しておきましょう。
2.何をレンタル出来るの?
レンタル出来るのはスノーボード+ビンディング、ブーツ、ウエア、グローブ、ニット帽、ゴーグルなどです。
このうち、スノーボード+ビンディングとブーツを合わせたものが基本の三点セットになります。グローブ、ニット帽、ゴーグルも小物三点セットになっているショップもあります。セットで借りた方が、単品で借りるよりも安上がりです。
レンタル出来ない靴下やインナーウエア(スノーボードウエアの下に着る服。とりあえず、寒くない格好。)は自分で用意しましょう。
3.いくらかかるの?
レンタルの価格はショップや道具のグレードによっても異なりますので、一概には言えません。旅行会社のスノーボードツアーなどに参加する場合は、ツアー代金にレンタル料金も含まれているケースもあります。半日か一日か、もしくは二日以上か、レンタルする期間によっても当然変わります。また割引クーポンなども多数あります。
一日レンタルした場合の参考価格です。自分が行く予定のゲレンデの、レンタル価格をチェックしておきましょう。
・スノーボード三点セット:¥3,000~¥4,000
・ウエア:¥2,000~¥3,000
・小物三点セット:¥1,000~¥2,000
全てレンタルした場合、一万円近い出費になる可能性もあります。
4.レンタルする際の注意点
スノーボードの上級者が参加している場合は、なるべくレンタルショップに同行してもらいましょう。色々とアドバイスが貰えるはずです。それぞれのアイテムについての説明は、次の通りです。特にブーツが重要です。
・スノーボード
:レンタルの場合、レギュラースタンスかグーフィースタンスの違いを除けば、長さ以外に選択の余地無し。ショップによってはステップインのビンディングしか選べないケースもありました。
・ウエア
:S、M、L等のサイズ以外では、デザインを選べる場合もあります。どれもイケてないと思いますので、あまり意味はありませんが。
・ブーツ
:サイズ選びが非常に重要です。履いたときに足が痛くならない程度にキツいものを選びましょう。ブカブカのサイズは最悪です。試着する際は、必ずつま先からしっかりと靴ひもを締めてください。フィット感はあまり期待出来ませんが、履いたときになるべく踵がブーツの中で浮かないものを選びたいです
ブーツ選びが重要だということには、ちゃんと理由があります。スノーボードは板にブーツを固定して滑ることになります。板を操作するためには、当然自分自身の動きを板に伝えなければなりませんが、板と固定されているのは身体の中でブーツを履いた足だけです。
つまり、板を操作する動きは全てブーツを通して行われるわけです。もし大きなサイズのブーツを選んでしまったらどうなるでしょう。せっかく板を操作する動きをしても、ブカブカのブーツの中で足が動いてしまっては、力が板に伝わりません。こうなってしまっては、運動神経やセンスがどうこう言う前に、物理的にスノーボードの操作が出来ないのです。
なるべく足にフィットするブーツを選び、しっかりと靴ひもを締め、身体の動きを板に伝えられるようにしましょう。
5.レンタルの品質について
レンタルの品質については、残念ながら期待出来ません。稀に高品質なレンタル品もありますが、料金が倍くらいになると思われます。一般的なレンタルの品質についてコメントします。
・ボード
WAXが塗られておらず、降雪時など全く滑らなくなる場合あり。初心者はWAXを塗って板が滑りやすくなることを恐れてしまいますが、そもそもスノーボードは雪の斜面を滑るスポーツなので、板が滑らないことには始まりません。
また板が滑らないことにより、せっかく正確なボード操作をしても板が動いてくれず、変な動きで無理矢理板を動かす癖がついてしまうことにもなります。
ビンディングのストラップ(板とブーツを固定するベルトのこと。)もブーツと合っていないことが多く、調整の仕方を知らないとブーツを上手く固定することが出来ない場合があります。ストラップを締めても、ビンディングの中でブーツがグラグラ動いてしまう場合は、店員さんに頼んで調整してもらいましょう。
・ブーツ
すでに説明したように、ブーツはスノーボードの最重要アイテムですが、レンタル品が自分の足に合う可能性は低いです。サイズ選びを間違えたり、靴ひもの締め方を知らないだけで、その日一日の上達具合に大きな差が出ます。上級者にアドバイスを貰いながら選ぶのがベストですが、レンタルショップの店員さんも、忙しい日はあまり相手をしてくれないかもしれません。
あと、様々な人たちが使用していますので、非常に臭い場合があります。
・ウエア(グローブを含む)
防水性能が劣化し、転倒時や降雪時に水がしみ込んでくる可能性があります。身体を濡らすと、気温の低いゲレンデでは体温が大きく奪われることになるので、防水性能の劣化したウエアはあまり好ましくありません。
あと、基本的にイケてないデザインのウエアが多いです。
・ゴーグル
見るからにチャチな品物で、あっという間に曇って役に立たなくなります。吹雪の日や風の強い日などはゴーグルで視界を確保することが重要になります。上級者といえど、視界が利かなくてはまともに滑れません。
レンタルのゴーグルは単なる飾りになるでしょう
6.レンタルの卒業
スノーボードを始める場合、レンタルで体験してみるというのは誰もが一度は通る道です。はじめてのスノーボードはどうでしたか?楽しかったですか?続けてみようと思いますか?それとも自分には合わないと感じましたか?
これからもスノーボードを続けてみようと思ったら、なるべく早くレンタルは卒業しましょう。レンタルを使うのは長い目で見れば割高ですし、品質の悪さから上達の妨げにもなります。上級レベルのスノーボーダーでも、レンタル品を使ってはその実力を満足に発揮することは出来ません。
是非自分のお気に入りのウエアを着て、手入れの行き届いたボードで滑ってみてください。自分にあった道具を使えば上達も早いですし、何より楽しいと思います。
[参考] わくわくレンタル
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