みなさんこんにちは。エス氏です。今回は長野県松本市にある旅館、扉温泉 明神館をご紹介しますよ。エス氏はスノーボードトリップの宿として利用しましたが、正直あまり便利な立地とはいえませんでしたね。その代わり、この宿へ泊まることが旅の目的でスノーボードおまけ、というスタイルが十分すぎるほど成り立つ素晴らしい旅館でしたぞ。
明神館は松本市街からアザレアラインを通って東側の山奥へ登ったところにあります。地図を見ていただければわかると思いますが、スキー場は近くにないんですよね。エス氏は富士見パノラマで滑った後に明神館にチェックインし、翌日はあさひプライムスキー場で滑りました。1番近いゲレンデは車で1時間のあさひプライムかもしれませんが、それほど滑りに行きたいゲレンデでもない上に19/20シーズンで廃業しそうな勢い。スノーボーダーにとっては利用しにくい旅館といえますのう。
松本市街からはけっこう離れている印象です。美ヶ原方面へ登っていきますが、冬季は通行止めで美ヶ原までは行けないようですな。道が細くなり、やがて扉温泉の看板が見えてきました。看板を過ぎると駐車場らしきスペースにかなりの台数の車が駐まっていましたが、まさかこれが全て明神館の宿泊客の車だというのでしょうか。建物まではまだかなり距離がありますが。
ようやく明神館に到着しました。スタッフに誘導され車を正面に駐めると、わらわらと人が集まってきて荷物を全て運び出してくれました。といってもエス氏の荷物はエス氏BOXのみですが。キーを預けると、車はスタッフが駐車場まで移動させてくれました。遠くまで自分で移動させるんじゃなくてよかったですわい。
館内に入ると重厚感のある大人な雰囲気でしたな。
椅子やらソファやらかっこいいですのう。
しかもかなり広いです。
お茶も飲めたりして2時間くらいは余裕でいられそうでした。
ロビーの広さよりも驚いたのはスタッフの多さです。何人いるんだってくらいスタッフがいましたが、そのうちの1人がエス氏をフロントの隣にあるサロンへ案内してくれました。
ここでチェックインの手続きを済ませましたよ。待っている間にお茶やらおしぼりなど出してくれました。庶民には贅沢ですの。
ちなみにサロンの奥には談話室がありましたよ。
談話室からはオープンテラスに出られます。ここが喫煙所のようですな。
階段を上がると2階のテラスがあります。中は和食のダイニング「TOBIRA」ですね。
ちょっと寄り道をしてしまいました。チェックインの後は客室に案内してもらいましたよ。
エス氏が泊まったのは416の「鉢木(はちのき)」というお部屋です。癒し風呂タイプのお部屋を予約しました。
入口がなんか見たことない感じになっていましたぞ。なんなのこのスペース。
その割に和室は8畳で普通、なんてことはありませんよ。
本間はこの広さです。さっきの部屋と合わせてエス氏の感覚だと8人は泊まれますね。
広縁から庭が見えます。まだ寒い時期でしたが、暖かかったら外に出て酒でも飲みたかったですなぁ。
庭に出てみましょう。
源泉掛け流しの露天風呂ですよ。こんな贅沢ありますか。
風呂上がりにちんこ丸出しでビール飲んだら最高でしょうね。次は暖かい時期に来たいものですわ。
さてこちらは踏込の脇にある洗面台です。この辺りはまあ普通ですね。
使われることがあるのかしら、というユニットバス。
お部屋のグレード感からするとトイレはやや見劣りしましたね。
さて、まずは大浴場へ行きましょうか。部屋の風呂はいつでも入れますからね。
明神館のお風呂は3ヶ所ありますが、まずは露天風呂付きの大浴場「白龍」へ。ここが一番大きなお風呂ですな。ちなみに明神館の公式ホームページに載っている温泉の写真はとても素晴らしいものですよ。実際に入るとおっさんのちんこが何本か見えるわけですが。
こちらは内湯。公式の写真のようにはいきませんね。熱すぎずイイ湯加減でしたわ。
露天風呂はあまり眺望がよくはありませんでしたな。けっこう草が浮いていたりして、気にする人もいるかも。エス氏的には風呂の床に埋めてある石が足裏を刺激してまあまあ痛いのが気に入りました。足裏マッサージ行こうかしら。
脱衣所には年寄りが大好きな(んじゃないかと思われる)えんめい茶が飲めましたよ。
まだ年寄りじゃないエス氏にはこれ。なんとアイスが食べ放題でしたぞ。
続いて立ち湯「雪月花」。「白龍」に比べると脱衣所は狭いです。
かっこいい写真は公式ホームページでどうぞ…。雪月花は立ち湯になっていて、奥の方は1m以上の深さがありました。日が落ちても木がライトアップされているのでけっこう綺麗でしたよ。ちなみに手前の方はそれほどの深さはありません。
最後は寝湯「空山」です。小さな脱衣所です。
ふむ、この空山の写真は比較的公式に近いかもしれませんね。丸太を枕に寝湯を楽しむという設定だと思いますが、枕の位置がそこそこ高くて寝るというよりは寄りかかる感じでした。身体を湯に浮かせて横になる態勢も作れるのですが、するとどうしてもちんこが湯の上に出てきてしまうんですよね。エス氏1人だったからまだイイですけど、他におっさんでも入っていたらエライことですよ。湯に浮かぶ知らないおっさんのちんこなんて見たくないですし見せたくもありません。しかもこの態勢ではちんこが冷えてしまうので、寝ずに寄りかかるくらいにしてきましたぞ。
部屋の冷蔵庫に入っている飲み物は無料でした。ビールも入っていて嬉しかったですね。余談ですが部屋にあった扉温泉オリジナルの和菓子「采女(うねめ)」が割とガチで美味くて驚きました。
これは買って帰らねば、ということでフロントの隣にある売店へ。
こちらが「采女」です。人気No.1も納得ですぞ。生地につぶあんが入っているという和菓子ですが、このつぶあんの甘みはクセになりますわ。しかも激安。旅館でお土産など買わないエス氏ですが、これは買わずにはいられませんでしたね。
さて夕食はナチュレフレンチ「菜」でコース料理を食べましたよ。地元の食材をメインにしているようです。ははーん、さては信州サーモンだな。
ワインは初めて飲む山辺ワイナリーをチョイス。扉温泉まで上がってくる途中に山辺ワイナリーの前を通るんですよね。それで興味を持ったので選んでみたのですが、無濾過の濁った白ワインでとても良い香りがして美味しかったですなぁ。
以下は料理の写真です。まずはフォアグラと栗を使ったモンブランに八ヶ岳生ハムのパンケーキ。
野菜の泡にゆり根が入っていました。この泡が美味しくて、パンをつけて全て吸い取って食べましたよ。
毛蟹のガトーはワインとよく合いましたね。3コくらい欲しかったです。
茸のカプチーノ。これは香りがよくてホントに美味かったですね。皿まで舐めたかったのですが、さすがに人目が憚られたので、代わりにパンをつけて残らず食べました。
鯛のルロー。緑色のソースは春菊を使っているのですが、これが絶品。すき焼き以外で春菊をこれほど美味いと感じる日が来るとは。
和牛のほほ肉は出てくるまでに少々時間がかかりましたね。その間に白を飲み干し、同じく山辺ワインの赤を注文。エス氏的に長野のワインは五一わいんが好きだったのですが、山辺ワインもかなり気に入ってしまいましたよ。
肉料理にはフランス産の唐辛子をかけて食べたのですが、たいして辛くない代わりに香りがとても良かったですな。
デザートのグガーグラッセはキャラメルソースがビターで美味しかったです。
最後はコーヒーとミニャルディーズ。どの品も見た目も味も素晴らしかったですね。量は少なく見えてけっこうお腹も膨れましたし。
さらには夜食におにぎりも用意してくれましたよ。
食事の後はラウンジでビールを飲みました。22:00ラストオーダーというのは少し早い気がしますけどね。
翌朝は朝風呂に入ってから朝食。朝食は和食を選びましたよ。時間は8:00〜10:00までの好きな時間にレストランへいけばいいということで、ダイニング「TOBIRA」へ。とても奥行きがあって予想以上に広いレストランでしたね。
朝食は量が多すぎずちょうどよかったですね。
白い飲み物はレモン入りの牛乳で、栃木の人には申し訳ないのですがこれは別格に美味かったです。卵焼きは席に着いてから焼いたという出来立てホカホカでしたぞ。
炭火焼にする椎茸も最高でしたね。
食後はコーヒーを飲んで優雅なひと時を過ごしたかったのですが、便意を催したので早々に退散。最近このパターン多いですね。
明神館はチェックアウトが12:00なんですよね。おかげさまで朝食の後も風呂に入りまくってのんびり過ごせましたわ。まあスノーボードトリップの宿としては快適すぎて不向きとも言えますが。もうとっくにゲレンデで滑っているはずの時間ですからね。
チェックアウトの際はスタッフが車を回してくれ、荷物も運び入れてくれました。至れり尽くせり。明神館は世界の一流ホテル、レストランで構成されるルレ・エ・シャトーに加盟しているのですが、日本のホテルでは明神館を含め11軒しか加盟していないんですよね。日本でメンバー入りしている他の面子はどれも一流どころ。明神館もそれにふさわしい一流の宿だと思いましたね。美味しい食事、広くて快適な部屋、癒される温泉そして抜群のサービス。明神館は一度は泊まってみる価値がありますよ。ゲレンデは遠いけど。
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