宿泊日記【上杉の御湯 御殿守】評判通りの温泉にスタッフの暖かいおもてなしが滑らしい宿ですな

みなさんこんにちは。エス氏です。今回は山形県南陽市の赤湯温泉にある宿、上杉の御湯 御殿守(うえすぎのみゆ ごてんもり)の宿泊日記です。その名の通り上杉家に縁があり、創業380年という超老舗の宿。宮崎駿監督も宿泊したそうで、館内のあちこちにトトロの絵がありましたな。お湯がいいのはもう間違いないとして、老舗というイメージよりもずっとモダンで居心地のいい客室に感心しましたね。良い宿だと思いますぞ。

予約したプランは「【スタンダード】山形牛と四季の食材を味わう◇名湯を11の湯舟で堪能」で料金は2名1室利用で1人35,200円(税込)でしたが、これは年末年始価格で割高になっており、普段はもう少し価格が下がるかと。お部屋は和洋室『笹舟』です。ちなみに実際には割引だったりポイントを使って予約していたりしますぞ。

上杉の御湯 御殿守

南陽市は米沢市の北側にあります。スキー場までのアクセスは、米沢スキー場が車で約30分、蔵王が約45分、天元台が約50分などとなっております。ゲレンデ近くの宿というわけではありませんが、車を走らせればアクセスできるスキー場はいくつかあり、スノーボードトリップの宿として十分候補に入るかと。ちなみに山形の有名なワイナリー、酒井ワイナリーは宿から目の前、30mほどの距離にありますぞ。

宿の前に車を駐めると、すぐにスタッフが出てきて荷物を運んでくれました。

駐車場は100mほど離れたところにあるので、荷物が多い方は荷物を降ろしてから駐車場へ移動したほうがいいでしょう。

靴を脱いで館内へ。総部屋数31室の宿なのでエントランスも広いですね。

エントランスの脇にある談話室でチェックインを済ませました。手続きはタブレットでしたね。チェックインの時間は15:00から、チェックアウトは10:00までです。夕食の時間は18:00〜19:00だったと思うのですが、18:00開始が埋まってしまったのでしょう、18:30開始になりました。朝食は7:30から選べたので、7:30にしてもらいました。ちなみにごぼう茶をいただきながら手続きをしていたのですが、これがなかなか美味しく、売店に売っていたのでお土産に買って帰りましたわ。

談話室の入口には「お着き酒」というお酒が置いてあり、好きに飲めましたよ。これは嬉しいですね。エス氏も一杯いただきました。

ちなみに談話室にはケーキも置いてあり、これも自由に食べてOKでした。すげえな。

エントランスは畳敷ですが、その先はスリッパを履きます。右側が売店で、その奥へずっと進むと大浴場。正面にはロビーがあり、その先にも色々ありましたよ。後ほどご紹介しましょう。まずは浴衣のサイズを選び、お部屋に案内してもらいます。

こちらはワインの試飲コーナー。つまりフリードリンクでワイン飲み放題ということですね。すぐ近くに酒井ワイナリーや金渓ワインがあるからでしょうか。ほんとすごいですわ。山形は十四代といった日本酒も有名ですが、ワインの産地としても有数ですからねぇ。

エレベーターで3階へ。自販機でビールが売っていました。

エレベーターの脇にはアイスディスペンサーのコーナーがありましたよ。エス氏は利用しませんでしたが、なかなか便利だと思いますな。

予約していたのは301の笹舟というお部屋でした。

入口部分は広いですね。右側の扉の奥が主室で、左側は洗面所でした。

お部屋は和洋室でなかなかモダン。老舗旅館にしてはずいぶん洒落てますな。ビーズクッションもナイスですよ。

広縁風のスペースも良かったですね。天童木工の座椅子でしょうか、いい感じでしたぞ。

収納スペースは広さも使い勝手も良かったですな。

こちらは部屋の入口から左側にある洗面所。広くて使いやすかったですな。奥はシャワーブースでした。

洗面所の脇にあるトイレは清潔感もあり使い勝手もいい感じで気に入りましたねえ。

その他Wi-Fiもバッチリ使えましたしお部屋の鍵を2本もらえたのも良かったです。ルームサービスも充実していましたな。実にいい感じのお部屋で快適に過ごせましたよ。

さて大浴場へ。1階へ降り、売店の先へ進みます。

途中にあったのが民話の部屋。スイッチを押すと何種類かの民話が見られるようでしたな。意外に面白そうだったのですが、まずは温泉へ。そういえば部屋の隅に冷蔵庫があり、サイダー飲み放題でした。

廊下には温泉に入るトトロの絵。さすが宮崎駿監督が気に入ったというだけのことはありますな。

大浴場は東湯、西湯があり、男女入れ替え制でした。貸切風呂もありましたよ。お風呂には人がいたので写真はありません。脱衣所は広く、ロッカーは鍵付きでした。少し熱めの内湯には、なぜか将棋盤が。露天風呂は何ヶ所か風呂がありましたね。湯についてはさすがのクオリティ。ちょうどいい湯加減の風呂を見つけるのが楽しかったですな。湯の花もすごくて、なんかデカいんですよね。触っても崩れないし。いやあ、良い風呂でしたわ。

飲泉もできたのでちょこっと飲んでみました。飲泉すると不味いパターンが多い気がするのですが、意外とあっさり系でしたかね。

さて館内を少し探検してみましょう。ロビーの奥には資料室「時の倉」があり、色々と資料が並んでいましたが、なんせ鎧のインパクトが大きすぎましたな。

「甲冑の倉」には鎧や刀があり、これらを身につけるコスプレ体験もできました。エス氏も着てみたかったのですが、ここにはいつも家族連れがいて、子供達が楽しそうに刀や鎧を見ていたんですよね。中年独身男性は退却するしかありませんでしたわ。

ロビーからは中庭に出ることができます。外には東屋、龍穴洞、足湯がありますよ。

こちらが龍穴洞。天井の低い穴を奥へと進みます。

中には龍神が祀られており、下の方には写真に映っていませんが玉がありましたぞ。

龍穴洞の中には何やら箱が置いてあり、中の札をフロントに持って行くとお宝がもらえるということです。ちなみにパワーストーンのかけら的なものがもらえますよ。ネタバレでしたかね。

夕食の時間になったので食事会場へ。客室と同じフロアの3階にありましたな。

個室でのお食事でしたよ。

前菜から美味かったですね。以下料理の写真です。


お酒はくどき上手。旨いすね。

山形牛すき焼き。最初からテーブルにあったので早速火をつけ、序盤からいきました。肉美味いな〜。

お刺身カルパッチョ。ドレッシングにわさびを溶かし、お刺身にかけて食べます。こりゃイイですね。

山形牛の石焼。肉はイイのですが、固形燃料だとプレートがなかなか熱くならないんですよね。肉を焼くにはもう少し火力が欲しいですのう。



ご飯、漬物味噌汁はとても美味しかったですね。山形の雪若丸というお米は初めて食べましたがなかなか良いですね。最後にすき焼きに使った卵をかけて食べて大満足。

デザートはシャインマスカットにワインゼリー。美味しい〜。夕食はなかなか良かったですね。食事中世話をしてくれたスタッフのお姉さんは諸々とても感じがよく好感が持てました。食後に談話室あるケーキを薦めてくれたり、試飲のワインを持ってきてくれたりとよくしてもらいましたわ。

というわけで部屋に戻ってからワインとケーキを楽しみましたよ。宿泊料金を考えると食事についてはまあ普通かな、という印象ですが、お姉さんのおかげで楽しく食事ができましたな。

夜も温泉に入ってから寝たのですが、お部屋の照明のスイッチがわかりにくくて難儀しましたな。特に冷蔵庫がある辺りの照明についてはスイッチを発見できず、灯りをつけたまま寝る羽目に。眩しいなと思いましたが気がつくと朝までぐっすりでした。

朝食も同じ個室で。品数多いですな。エス氏をうんざりさせる湯豆腐もありますが、今回は悪くありませんね。

こちらは「かてもの」。かてものとは名君として知られる上杉鷹山公が飢饉から領民を守るために研究したもののようで。なるほど、かてものにも色々種類があるようですが、この日は「うど、ひょう、くきたち」。ふむ、酒のつまみにしたいですね。

ご飯はこれも雪若丸。すっかり気に入りましたな。

山形といえば芋煮というイメージ。赤湯温泉は内陸側なので、牛肉と醤油の芋煮ですね。個人的には豚肉と味噌の芋煮の方が好きですけど、これも美味しかったです。

食後にはコーヒーをいただきました。朝食も美味しかったですね。まあ料金を考えるとこのくらいは標準的ともいえますが、かてものや芋煮といった地のものを食べられたのは良かったですな。

チェックアウトの際は精算機があるのが便利でした。フロントで待たされることもありますから。

上杉の御湯 御殿守はなんといっても評判通りの素晴らしい温泉が魅力的ですね。館内は見どころが多く楽しめますし、ワインやケーキなどが飲めるのも嬉しいです。お部屋はモダンにリニューアルされていて快適ですし、食事もなかなか。スタッフはみなさん対応が良く、イイ気分で過ごすことができました。ゲストをもてなそうという態度や工夫が見て取れてとてもイイと思います。一度は泊まる価値がある宿だと思いますよ。お部屋の照明のスイッチだけわかるようにしておいてください。

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