19/20モデル AMICSS AGGRESSOR 157 インプレッション

 みなさんこんにちは。エス氏です。今回はエス氏が19/20シーズンに乗っていたAMICSSのAGGRESSORの感想をご紹介します。

19/20シーズンモデル試乗 AMICSS AGGRESSOR 157

2019年10月7日

AMICSS/アミックス

 アミックスは16/17シーズンからスタートした青森のメーカー、ブルーモリスのブランドですね。アルペンスノーボードのワールドッカップで活躍しているアミックスの板は、すべてハンドメイドで作られているそうです。超高性能のプレミアムボードですが、意外に初級者にも優しい板なんですよ。

AGGRESSOR/アグレッサー

 たっぷり試乗した板なので試乗レビューと印象は大きく変わらず、エス氏的には過去最高に素晴らしい板でしたな。ワンシーズンこの板に乗って様々なシチュエーションを滑りましたので、改めてレビューしてみたいと思います。

 アグレッサーのサイズは152、157、161でしたが、20/21モデルより165も追加されてますね。身長173cm、体重65kgのエス氏は157に乗りました。161でも良かったと思いますけど、カービング以外にもあれこれ遊びたかったので157にしたのですが、これが大正解でした。でももし乗り換えるなら次は161にしてみようかしら。アグレッサーのおかげでもう少しカービングの練習をしてみようかという気になりましたね。さすがに165は長すぎるかと。

 ハンマーヘッドの形状なのでまずはカービング性能に目が向くと思うのですが、庶民のエス氏としては、アグレッサーの特徴はやはり扱いやすさにあるのかなと。試乗した時点ではハンマーヘッドに慣れておらず操作にシビアな面を感じたりもしたのですが、これはすぐに慣れてしまいました。たぶん初日で慣れたと思います。

 慣れてしまうと操作性の良さが際立ちますぞ。フレックス的にはやや硬めではありますが、低速でもとても板を回しやすく乗りやすいです。硬めの板はある程度のスピードが無いと扱いにくいことが多いのですが、アグレッサーは低速でも扱いやすいんですよね。その理由は、板がしなやかに動いてくれるからだと思いますな。

 低速で滑りやすいということは、板をズラしやすいということです。有効エッジが長いハンマーヘッドの板でも変に引っかかることなくスライドさせやすいというのは、低速だけではなく高速でカービングしていてもスピードコントロールをしやすいので安心感がありますな。板をズラしてコントロールするというシチュエーションはフリーライディングの様々な部分で出てきますので、ハンマーヘッドでもズラした操作がしやすいというのはシーズンを通じてオールラウンドに乗っているエス氏としてはとても気に入っている部分です。

 フレックス的にはやや硬めのはずなのですが、しなやかに動くので滑っていると柔らかく感じられます。カービング系の板はフレックスが硬めのことが多いと思うのですが、最近他のブランドのハンマーヘッドに試乗したところ、硬いだけでスムーズに動かない印象でした。アグレッサーは「柔らかい」というよりも「しなやか」に動くという感じ。板をたわませやすいので柔らかく感じるのですが、反発の強さはかなりのものです。切り返しの時の加速感が実に気持ち良いのですよ。柔らかいけど強いというところに「しなやか」さを感じるのかなと。

 しなやかに動くのでカービングはターン孤の調整がしやすいですな。自分の狙った通りのラインで滑れますが、縦に落ちていく感じのDAN Tiに比べると深い弧で曲がりやすいですかね。柔らかな印象の割にエッジはしっかりと粘るようにグリップしてくれ、振動も吸収してくれるので凹凸のある斜面でも快適です(DAN Tiはさらに快適ですが)。

 しなやかでしならせやすいという点はかなり大きなポイントですね。思った以上に板がしなるので、けっこうオーリーしやすいんですよ。しかも反発が強いので意外に跳ねます。オーリーの低さには定評のあるエス氏ですが、この板に乗ってからはいつもより高くオーリーできるようになった気がしますのう(エス氏比)。

 操作性とオーリーのしやすさがあるので、カービング以外にもシーズンを通してフリーライディングを楽しめる板になっています。壁や地形で遊んだり、グラトリだって出来ちゃいますよ。プレスしても柔らかい板の様に板が持ち上がるわけではありませんが、しならせやすいのでしっかりと圧をかけられ、けっこうプレス系のトリックもイケます。

 でもやっぱりカービングが気持ち良かったですね。板の性能のおかげで実に楽しく滑れました。この板に乗ってフランスのゲレンデも滑りましたが、青い空に馴染むアミックスブルーが印象的でしたのう。広大なゲレンデをクルージングするのにアグレッサーほど適した板は無いと思いましたね。硬いバーンや急斜面にコブ、どんなシチュエーションでもアグレッサーには安心感がありました。次に海外で滑る時もやっぱりアグレッサーを持っていくと思います。

 暖冬ながらパウダーを滑る機会もありましたぞ。パウダーボードに比べると当然ながら浮力や操作性で劣りますが、普通のフリースタイルボードと比べる分にはまったく遜色ないですね。つまりアグレッサーでパウダーも普通に滑れます。圧雪でも非圧雪でも問題なく乗れるので、コンディションに合わせて板を乗り換えることもなく、ワンシーズンを通じてアグレッサー1本で楽しく滑ることができました。むしろ他の板にはもう乗りたくない。安い板を何本か買うくらいならアグレッサー1本に投資した方が幸せになれるかと。

 ハンマーヘッドの板は概ね10万円前後はするのですが、アグレッサーはそれよりも少し高価です。金額だけみると、まあスノーボードの板としては高い部類に入るのだと思いますが…ここは比較対象を変えてみた方がいいでしょう。海外の超高級ブランドのOXESSやKESSLERと比べてみるとあら不思議、急にAMICSSの板が割安に見えてくるではありませんか。ちょっと手を伸ばせば世界最高レベルの板に乗れると考えれば、決して高い買い物ではないと思いますよ。

 本当に最高レベルの素晴らしい板だと思うのですが、エス氏のような庶民でも乗れてしまうのがアグレッサーの懐の深いところ。カービングができないレベルでも乗れちゃいますよ。実際連続ターンレベルの初級者に試乗してもらいましたが、滑りやすいと好評でした。さすがにOXESSやKESSLERは初級者におすすめできませんけどね。もちろんアグレッサーもある程度はカービングで滑れる方が楽しめるとは思います。19/20シーズンは多くの試乗会が中止になってしまい、アミックスの板に興味があっても試乗できなかったという方も多いと思うのですが、買える予算があるなら買って失敗はしないと思いますよ。

スノーボード用品試乗レポート 一覧

2012年10月12日

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