みなさんこんにちは。エス氏です。今回はアミックスの22/23シーズンモデル5本の試乗レビューをまとめてご紹介しますよ。通常は1本ずつ記事にするのですが、比較しながらまとめて書いた方が分かりやすいかなと思いまして。
AMICSS/アミックス
アミックスは青森のメーカー、ブルーモリスのブランドで、16/17シーズンからスタートしました。アルペンスノーボードのワールドカップで活躍しているアミックスの板は、すべてハンドメイドで作られています。超高性能のプレミアムボードですが、モデルによっては意外と初級者にも優しい板なんですよ。
22/23モデル 試乗レビュー
試乗会はまず黒姫高原に参加しました。
その後はブーツの不具合が解消したこともあり、番所ヶ原で再び試乗してきましたよ。2回も試乗会に参加したので、けっこうがっつり乗れたと思いますね。
DNA Ti
21/22シーズンのエス氏のメインボードがDNA Ti161でした。振動を吸収する性能が異次元レベルで、安定感抜群どころか別格のカービングボードでしたな。アグレッサーよりも張りが強いので、ビンディングやブーツもしっかりとしたものを使わないと乗りにくいと思いますよ。詳しくはインプレ記事をお読みください。22/23モデルにも乗りましたが、大きな変更はないように感じました。年々アップデートはされているようですが。
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AGGRESSOR
20/21シーズンのエス氏のメインボードがアグレッサーでした。ハンマーヘッドでエッジグリップが良く、メタル入りで安定感も抜群ですが、最大の特徴はしなやかなフレックス。メタル入りのハンマーヘッドといういかにも難しそうな板と思わせて、実はめちゃくちゃ乗りやすいのです。エス氏イチ推しの板ですね。詳しくはインプレ記事をお読みください。こちらもエス氏レベルではニューモデルに大きな変更があるようには感じませんでした。がっつりとプレート入れて乗ったものでして。
DFX 161
22/23シーズンから登場するエントリーモデル。DFXはDNA Tiと同じ形をしていますが、中身が異なります。DNA Tiの異次元の振動吸収性はありませんが、縦に落ちて行くラインなどはDNA Tiでカービングしたときと同様ですね。フレックス的にはDFXの方が扱いやすいとは思います。以前はメタル無しのDNAというモデルもありましたが、DFXの登場で廃盤になったようですな。
DNA Tiをメインボードにしていたエス氏にとってはそのエントリーモデルであるDFXにいささか物足りなさを感じますが、税込で88,000円という価格的に、DNA Tiには手が出ないけどこれからカービングをがんばろう、というという方にはおすすめですね。この価格でも上位モデル同様きっちりハンドメイドってどういうことなんでしょう。
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AFX 161
こちらも22/23から登場のエントリーモデル。価格はDFXと同じ88,000円(税込)です。AFXはアグレッサーと同じ形をしたモデルですね。中身が上位モデルとは異なっているので、アグレッサーと比べるとやはり振動吸収性や安定感では見劣りします。しかしアグレッサーの特徴であるハンマーヘッドなのにとても乗りやすいという部分はしっかり受け継いでおりますな。カービングのエントリーモデルとしてはDFXよりAFXの方がエス氏的にはおすすめです。なんせ乗りやすいですから。
ちなみに上位モデルのアグレッサーがすでに乗りやすい板なので、お金があるならいきなりアグレッサーでも全然問題ないと思いますぞ。
DFXとAFXはアミックスの板としての特徴はしっかりとありつつ、ハンドメイドの板としてはバグみたいにリーズナブルな価格となっております。カービングに興味を持ち、超高性能ブランドAMICSSに乗ってみたいけど高すぎて無理…という方はぜひ乗ってみてください。キレイに圧雪された斜面なら上位モデルに近い気持ち良さでカービングできますよ。お金が出せるなら、やはり上位モデルはすごいですけどね。
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XLAY 154
カービング系の板には定評のあるアミックスから22-23シーズンからついに登場するフリースタイルモデルがエックスレイですね。こちらは定価82,500円(税込)とAMICSSで最もリーズナブルなモデルとなります。興味津々で試乗しましたが、エス氏はあまりフリースタイル的なことはできないので、ふつーにカービングしたくらいです。
エックスレイはサイズが144cm、148cm、150cm、154cmの4サイズで、アミックスの板としてはかなり短くなりますね。カービング系のモデルと比べると軽量に感じます。フレックスは思ったよりもしっかりとした感じですが、しならせやすく反発もありますね。サイズ的にも取り回しが楽で、低速から扱いやすいです。
カービングは思った以上に気持ち良く滑れました。さすがはアミックスですね。試乗したのは154ですが、普段セミハンマーの161に乗っていたエス氏にはかなり短く感じられます。感覚的に強いエッジグリップを感じるのは両足の間辺りのみ。ハンマーヘッドのようにノーズからテールまでエッジが噛んでいるという感じはしません。それでも両足間のエッジグリップは強く、カービングしていてエッジが抜けるようなことは一切ありませんでした。
驚いたのはその軽快さ。エッジからエッジへ軽やかに切り返すことができましたな。普段乗っていたDNA Tiには無い感覚。もちろんエッジグリップの力強さや安定感ではカービングモデルの方が上ですが、エックスレイの軽快なカービングは、これはこれでかなり楽しかったです。クイックレスポンス気持ち良い〜。上手な人ならパークやらグラトリでも楽しめそうな感じですな。
アミックスに乗るようになってからはカービングが気持ち良くてあまりグラトリとかはしてませんでしたが、エックスレイのような板に乗ったらカービング以外にもあれこれ遊んでみたくなりそうです。てなわけで、エス氏が22/23シーズンに乗る板はXLAYの予定ですよ。楽しみ〜。
サイズについて
エス氏は身長173cm、体重は65〜68kgくらいです。アグレッサーとDNA Tiは161がベストサイズですね。フリーライディングボードとしてちょうど良いバランスで、カービング、パウダー、コブもイケます。上位モデルは165になるとカービングはさらによくなりますが、ワンシーズン乗ることを考えると少し長いかなと。それなら157の方があれこれ乗りやすいと思います。用途が明確なら長いサイズでも良いと思いますが、エス氏のようにコンディションに関わらず基本的に1本の板でワンシーズン滑るという方なら157か161が良いでしょうね。今度は152にも乗ってみたいと思います。
エックスレイは154を試乗しましたが、実際乗るのは150にしました。カービングを考えると154が良いと思いますが、そもそもカービングをするならアグレッサーとDNA Tiを持っているので。せっかくなので短い板で遊んでみようかと。
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まとめ
アミックス信者のエス氏がおすすめする板は、まず第1にアグレッサーですね。この板は間口が広く、初中級レベルから乗れると思います。カービングからパウダーまでこなせる意外にオールラウンドな板でして。知る悲しみを体現する最高の板ですわ。楽天のリンクを貼ろうと思ったのですが売り切れでした。アミックスの板はハンドメイドなので生産数に限りがあるのでしょう。
DNA Tiはカービングガチ勢向けかと。合わせるギアや乗り方も、アグレッサーよりはシビアになりますね。その分性能もガチですが。レジャー勢にはハイスペックすぎて贅沢かも。アグレッサーとDNA Tiというアミックスの上位モデルは本当に別格で、価格は高めですが、性能からすると納得感ありまくりどころか割安にさえ感じられます。
そして実際に割安なのがニューモデルのDFXとAFXですね。それぞれ上位モデルよりスペックは落ちますが、ハンドメイドなのに意味不明な低価格で割安感がすごいです。DNA Ti、アグレッサーとシェイプは同じなので、同じように滑れちゃうんですよね。上位モデルに慣れてしまったエス氏的にはカービング中にけっこうバタつきあるなと感じたりもしますが、ある程度は自分で処理できるなと。お金をかけて上位モデルに乗ると板が振動を処理してくれますぞ。
DFXとAFXならAFXの方がエス氏的にはおすすめです。エントリーモデルとしては、直線的なラインになるDFXよりも回しやすいAFXの方がより優しいと思いますよ。
エックスレイもハンドメイドなのにメチャ安いんですよね。アミックスならではのカービング性能ですが、フリースタイル的にどうなのかはエス氏レベルでは正直よくわかりません。ワンシーズン乗ってみて、カービングやパウダー以外にもあれこれスノーボードで楽しみたいものですな。
いや〜アミックスも選択肢が増えてきましたね。ハンドメイドで作ってる人は大変だと思いますが、ユーザーとしてはうれしいかぎりです。個人的にはカラーバリエーションが増えるとさらにうれしいのですが。
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