スノーボードの滑り方LV2 リフトを降りた後

スノーボードの滑り方LV2 リフトを降りた後

 みなさんこんにちは。エス氏です。ダイエットを思い立ち、食事に関していくつかのルールを作りました。大盛り禁止、揚げ物禁止、晩酌禁止、ジャンクフード禁止などです。ところが先日、出張先の名古屋のマックで新発売のアイダホバーガーを見た瞬間に、ただし出張時は除く、という新ルールが誕生しました。
 今後も続々と新ルールが誕生しそうです。

 さて、1月もそろそろ終わりですね。需要があるのか分からないまま、初心者向けのレッスン記事は続きます。文章が長過ぎるとはよく言われますが、今後もこのスタイルを続けるつもりです。

 前回まで3回に渡り、リフトの乗り降りの方法をご紹介しました。今回はリフトを降りてからのお話です。

どこで板を履くか

 リフトを降りた後、どこで板を履けばいいのでしょうか。いくつかの考え方があります。

リフトを降りてくる人の邪魔にならない場所

 リフトを降りてくる人の邪魔にならない場所まで移動してから板を履きましょう。

滑りはじめる人の邪魔にならない場所

 自分より先にリフトを降りて板を履いている人がいたら、なるべくその人が滑り出す方向を塞がないようにしましょう。相手が初心者さんの場合、人を避けて滑り出すということが難しいのです。混んでいてやむを得ず誰かの邪魔になってしまいそうな場合は、なるべくすばやく板を履いて、その場を離れましょう。

自分が滑りはじめやすい場所

 滑れる人にとっては、どこで板を履いてもそれほど不都合はありません。しかし、初心者さんにとっては、板を履く場所というのは思いのほか重要です。
 ほとんど斜度が無い様な場所で板を履くと、移動出来なくなります。初心者さんは、当然ながら板のコントロールが出来ません。超緩斜面では、直滑降でもしないと移動が出来ない場合がありますが、初心者さんにはちょっと難しいでしょう。斜度が緩すぎると、初心者さんが最初に練習する横滑りでは、ほとんど移動が出来ません。また、逆エッジも喰らいやすくなります。

横滑り前横滑り横

 横滑りが出来そうな場所まで、歩いて移動しましょう。横滑りについてはLV3でご紹介しますが、斜面に対して板を横向きにして滑る技術で、両足を固定してから一番最初に練習する滑り方です。

横滑りが出来そうな場所?

 斜度が緩い方が初心者さんには易しい様な気もします。それは間違いではありませんが、過ぎたるは及ばざるが如し。緩すぎる斜面は逆に手強くなってしまいます。

推進力

 この図は、斜度によって板の推進力が変わることを表しています。これは感覚的に分かると思います。斜面が緩いところより、急なところの方がスピードが出るということです。

 スノーボードで最もスピードが出る滑り方は、板を真っ直ぐ下に向ける直滑降です。最も遅い滑り方は、板を横に向ける横滑りです。
 直滑降ではエッジを使わずに滑るので、雪面との抵抗が少なく、スピードが出ます。斜面の推進力を、そのまま活かすことが出来るといえます。
 横滑りではエッジが雪に食い込むので、雪面との抵抗が大きくなり、スピードが出ません。斜面の推進力を押さえる滑りになります。

 超緩斜面では推進力が非常に少ないので、横滑りではほとんど前に進むことが出来ません。少ない推進力を最大限に生かす、直滑降的な滑りが出来ないと、超緩斜面は滑れないのです。
 超緩斜面ならそれほどスピードもでないので、初心者さんでも直滑降が練習しやすいといえますが、それは多少滑れるようになってからの話です。いきなり直滑降をすることには、恐怖感もあると思います。直滑降から横滑りの状態に板の向きを変えることも出来ないでしょう。

 このように考えると、初心者さんにはある程度の斜度がある方が、横滑りはし易いといえます。なので、リフト降り場の周辺が超緩斜面の場合は、多少の斜度があるところまで移動してから板を履いた方がいいでしょう。

緩斜面では逆エッジに注意

 超緩斜面は逆エッジになりやすく、初心者さんには注意が必要です。次の図をご覧下さい。

 逆エッジについてはLV1の記事の中でもご紹介しました。LV1では平地でのご説明でしたが、今回は斜面での逆エッジです。基本的な考え方は同じです。
スノーボードの滑り方LV1 スノーボードの方向転換

順エッジ

 横滑りの状態の断面図です。進行方向と反対側、つまり山側のエッジを使っていれば、スムーズに滑ることができます。

逆エッジ2

 逆エッジの状態の断面図です。進行方向側、つまり谷側のエッジが引っかかると、雪面とエッジとの抵抗が大きすぎて、板は進めなくなります。要するに、雪につまずいて転んでしまうということです。

逆エッジ

 斜度の違いを見てみましょう。急斜面より緩斜面の方が、逆エッジの危険性が高いことが分かると思います。

超緩斜面は易しくない

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 このような推進力の弱さと逆エッジの危険性によって、超緩斜面は初心者さんにとって易しい斜面ではないのです。リフト降り場が超緩斜面だったら、少し移動してから板を履きましょう。
 とはいうものの、なかなか初心者さんが自分で斜面を見極めるのは難しいと思います。周りの経験者がアドバイスしてあげて欲しいですね。そんな仲間がいない場合は・・・このブログで予習してからゲレンデへ行きましょう。なーんて。

 次回からLV3に進みます。

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後傾とは>>

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