パウダースノー[Powder snow]

スノーボード用語集 パウダースノー[Powder snow]

パウダースノーとは

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 パウダースノーとは水分の少ない粉状のサラサラした雪のことです。滑りやすい雪質なので、上手くなったような気分になれます。
 一般的にパウダースノーといった場合は深雪を指していると思われます。深く積ったパウダースノーを滑ったときの浮遊感は、スノーボード最大の楽しみといえます。
 北海道のニセコスキー場のパウダースノーは質が高いと有名ですね。TOPページのエス氏プロフィール写真は、ニセコのパウダーを滑っているときのものです。

パウダー(深雪)を滑るのは難しい

 パウダーを滑るのはとても楽しいのですが、これが中々難しいのです。
 パウダーを滑るには、まずパウダーがあるゲレンデに行かなければなりません。一晩雪が降った翌朝なんて最高ですね。でも週末ボーダーはタイミングが合わなければどうにもなりませんね。
うまいことパウダーに当たったとしても、朝一番で滑らないと他のボーダーやスキーヤーたちに滑られてしまいます。せっかくのパウダーも、大勢が滑った後では凸凹で滑り難くなってしまい、楽しくありません。
 パウダーをちゃんと滑りたければ、雪の降ったゲレンデに翌朝一番に行かなければなりません。

 さらに、パウダーを滑るためにはそれなりの技術と経験が必要です。スノーボードはスキーに比べてパウダーを滑りやすいといわれることもありますが、別に簡単という意味ではありません。
 通常の圧雪された斜面とは異なり、パウダーは勢いを付けて滑らないと雪に埋もれてしまいます。パウダーを滑れる程のスピードは緩斜面では得られないので、必然的にある程度の急斜面を滑ることになります。
急斜面を勢いよく滑るためには、普段から滑り慣れていないと難しいですね。板の乗り方や滑り方にも、パウダーを滑るための技術が必要です。
 板も短いものだとパウダーに沈んでしまいます。パウダーで埋もれないだけの浮力を得るためには、ある程度の長さが必要です。セッティングもセットバックさせた方が滑りやすいでしょう。

 このように、パウダースノーを気持ちよく滑るためには、それなりの技術とマテリアルの準備が必要になるわけです。けっこう大変なんですよ。

マナーを守りましょう

 中々に大変なパウダーですが、滑れるようになるとこれほど楽しいものはありません。しかし、楽しいからといって無茶をしてはいけませんね。毎年のようにコース外に出てパウダーを滑り、雪崩に巻き込まれて死亡する事故が起きています。
確かにコースの外には圧雪されていないパウダーがあったりするのですが、遊びで死ぬのはバカバカしいですよね。マナーを守って安全に滑りましょう。
 初級レベルのボーダーが、上級コースのパウダーに挑戦するのもあまり感心出来ません。最低限カービングで滑れる中級レベル程度の技術がなければ、パウダーはまともに滑れないでしょう。雪に埋もれて苦労するだけです。体力の消耗も激しく、せっかくのスノーボードを楽しむどころではないでしょう。
 まともに滑れない初級者さんたちが、横滑りでパウダーを押しつぶして滑る様を見ていると、ちょっと悲しい気持ちになります。もう少し経験を積んでから挑戦してはいかがでしょうか。
 私はパウダースノーを横滑りで押しつぶす初級ボーダーさんたち(なぜか大群)を、横滑り部隊と読んでいます。恐るべき横滑り部隊よりもはやく滑らなければ、どんどんパウダーが押しつぶされてしまうので注意しましょう。

[参考] ・カービングターン[Carving turn]
横滑り部隊[よこすべりぶたい]

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