直滑降[ちょっかっこう]

スノーボード用語集 直滑降[ちょっかっこう]

直滑降とは?

直滑降1
直滑降2

 直滑降とは、板のノーズフォールライン方向を向き、エッジが雪面にかかっていない状態をいいます。
 スノーボードが雪の斜面を落下するエネルギーに対するエッジの抵抗が最小になるので、最も速く滑ることが出来ます。
 直滑降のことを「ちょっかり」とか「ちょっかる」などといったりもしますね。

初心者さんには手強い直滑降

 直滑降は最もスピードの出る状態なので、初心者さんは板が滑るスピードに身体が追いつかず、後傾になりやすいです。またスピードが怖くて腰が引けてしまうことも後傾の原因といえます。後傾になるとコントロールを失い転倒につながりますが、逆にいえば後傾にならなければ板のコントロールが可能で、転倒も防げます。

ターンの練習で

 初心者さんがターンの練習をする際に、避けては通れないのが直滑降です。ターンの前半ではノーズを徐々にフォールライン方向へ向け、直滑降になったらエッジを切り替え、後半ではノーズをフォールライン方向から遠ざけて行きます。
 直滑降になったらエッジを切り替えるというのは、ターンの初歩の段階の話で、慣れてくるに従ってノーズがフォールラインを向くよりも早い段階でエッジを切り替えるようになります。詳しくは連続ターンのレッスン記事をご覧下さい。そのうち書くと思います。

速いということは

 直滑降はスノーボードで最もスピードを出すことが出来る状態ですが、いくら直滑降で速く滑れても、それは必ずしもスノーボードが上手いということではありません。
 スノーボードを滑らせる技術とは、板が雪の斜面を落下するエネルギーを、いかに効率よく別方向に変換するかということだと思います。ドリフトは落下エネルギーのロスが大きいターンで、カービングはロスの少ないターンです。同じカービングでも、中級レベルとエキスパートレベルのカービングでは、その質に大きな差があります。ここでいう質の差とは、落下エネルギーの変換効率の差ということですね。エキスパートのターンは、無駄が無く、速いです。
 最も優れたターン技術を持つスノーボーダーは、アルペンのレーサーだと思いますね。一番速いヤツが、一番変換効率のいいターンをしているということですから。
 例えば、一番車の運転が上手いのはF1のチャンピオンですよね。直線でアクセルを踏むだけなら、誰にだってスピードは出せます。滑りの技術とは、突き詰めれば、速さなのかなーと思っております。

[参考] ・フォールライン[Fall line]
ノーズ[Nose]
エッジ[Edge]

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