みなさんこんにちは。エス氏です。今回は22/23シーズンにエス氏が使っていたプレート、RECT DISC/レクトディスクのRD-02とRD-03をご紹介しますよ。
RECT DISC/レクトディスク
RECT DISCはライダーの菅谷 佑之介さんが開発したプレートで、カービングとトリックを組み合わせたラントリをやるためのプレートということのようです。菅谷 佑之介さんは滑りもトリックもカッコいいのでエス氏は彼のファンなんですよね。
21/22シーズンもRECT DISCを使い、そのレビュー記事を書いておりますのでご参考に。ビンディングとRECT DISCの取り付け記事では、RECT DISCのHPで取り付け方を解説してくれと書いたのですが、装着方法のページができておりました。別にエス氏ブログを読んだからではないと思いますが、わかりやすくなったのは新規ユーザーさんには嬉しいかと。
22/23シーズンはRD-02とRD-03という2つのプレートを試してみました。それぞれご紹介したいと思います。ちなみに画像はHPから拝借しております。まずかったらすみません。
RD-02
RD-02はRECT DISCのベーシックなモデルかと。RD-04とRD-05はこのRD-02のサイズが大きくなったものだと思います。初期モデルのRD-01との大きな違いはビス穴の代わりにスリットが入っていることですかね。以前はビス穴の位置でしかプレートの取り付け位置を調整できなかったのが、新しいモデルはスリットの幅で自由に取り付け位置の調整が出来るため、ビンディングのアングルに合わせて微調整することが可能となりました。これはとても使いやすく、シンプルですが実にナイスなアップデートだと思いますぞ。
RECT DISCは片足分のプレートがつま先側とかかと側にセパレートした2枚1組になっているので、ビンディングのアングルに合わせてプレートを取り付けることが出来るというのが特徴ですが、その取付位置の調整がやりやすくなったのはとても便利でしたわ。
プレートを取り付けることによりその厚みの分高い位置から板を操作できるようになるので、テコの原理で板を立てやすくなるなど操作性が良くなるといった効果があります。ドラグ対策にもなるようですが、エス氏は足があまり大きくないのでその面での恩恵は特にありませんでした。RECT DISCはラントリ、グラトリプレートということですが、エス氏はラントリなど出来ないので、そちらの面での効果はよく分かりませんのう。
昨シーズンのRD-01でも感じましたが、装着しても違和感なく乗れるのがRD-02の特徴でしょうか。軽量ですしね。RD-04やRD-05(実物はみたことありませんけど)よりもRD-02はプレートのサイズがコンパクトで、ちょうどビンディングの下にキレイに収まります。目立たないので板のグラフィックを邪魔することもないでしょう。
エス氏はRD-02をAMICSSのXLAYというツインチップのフリースタイルボードと組み合わせて使いました。ビンディングはFLUXのCVでサイズはSです。フレックスがそれほど硬くない板でしたが、RD-02を取付けても板のしなり方に違和感はありませんでした。RECT DISCは軽量とはいえビスも含めると多少の重量増にはなりますが、正直気になるレベルではありません。プレートを取付けることによる操作性の向上といったメリットはしっかりと感じられましたが、デメリットは特に感じませんね。
エス氏は次にご紹介するRD-03と比較し、RD-02の方を使い続けております。コンパクトで目立たず扱いやすいこのプレートは幅広いスノーボーダーにおすすめできますぞ。
RD-03
ベーシックなRD-02と比べてかなり特徴的なのがRD-03です。プレートの尖った部分の向きを変えることによって板のトーションやフレックスを変化させることが出来るというのが最大の特徴でしょう。あれこれ試してみましたが、けっこうな変化が感じられるので楽しいですよ。
取付け方やプレートの基本的な効果はRD-02と同様です。まずはとんがり部分を板の内側に向けて取付けてみました。RD-03を使う方はプレートのサイズを考慮してステッカーやデッキパッドを貼った方がイイですぞ。RD-03同様AMICSSのXLAYに取付けました。プレートの効果は如実で、板の真ん中にかけてのフレックスが明らかに強化されたと感じられましたよ。こりゃ面白い。
続けて板の真ん中に向けてとんがりを開く取付をしてみました。
ところが…右足側が思いっきりデッキパッドに干渉して取付けできず。ホント、このプレートを使う方はステッカーやデッキパッドにご注意ください。
気を取り直して、今度はとんがりをノーズとテール側に向けてみました。予想通りノーズとテール側のフレックスが強くなったと感じましたね。フレックスが変化したせいかオーリーに違和感がありましたがすぐに慣れました。プレスした際の板のしなり方にも変化を感じましたぞ。
最後にとんがりを開いてノーズとテール側に向けて取付けました。これがXLAYに1番合うんじゃないかと感じていたのですが、イメージ通りでしたね。XLAYは150cmと短いサイズで乗っており、カービング中は両足の間にしかエッジグリップを感じず、荒れたバーンではややノーズのバタつきがあるため、RD-03をこの形で取付けるとうまい具合に強化出来るのではないかと考えたわけですな。
まさに期待通り、ターンの切り返しの際には今までよりも長く速くエッジのグリップを感じられましたし、トーションが強くなり安定感も増しました。これはイイ!と思ったのですが、困ったことにAMICSSのロゴに思いっきり被ってしまったんですよね。シンプルなグラフィックの板なのでこれは妙に目立ってしまうかと思い、RD-02を使うようになったというわけです。
RD-03は板の特徴や乗り味を変化させる効果がありますが、このプレートにはメリットとデメリットもあると考えています。メリットはやはり板の特徴を変化させられるところで、弱い部分を強化したり乗り味を変えて楽しむことが出来るというところでしょう。これはけっこう面白いのですが、見方を変えると、板の特徴が変化してしまうというのがデメリットでしょうか。エス氏はAMICSSの板のしなやかさが気に入っているのですが、良くも悪くもその乗り味が変わってしまうということですね。
変化が楽しめるのがRD-03の特性ですが、これは取付ける板によってもかなり効果に差が出ると思います。エス氏はAMICSSのAGGRESSORというハンマーヘッドのカービングボードにもRD-03を取付けてみました。AGGRESSORはハンマーヘッドの板にしてはしなやかにたわむのが特徴の一つですが、XLAYよりはフレックスが強めです。このためXLAYで感じたほどの特徴の変化をAGGRESSORに取付けた際には感じませんでした。乗り味を変化させるというRD-03の特性は、板のフレックスが柔らかめの方が如実に現れるということでしょう。ラントリやグラトリ向けのプレートなので、そもそもカッチリした板はあまりないと思いますが。
もちろんハンマーヘッドの板にRD-03を取付けても意味がないわけではありません。プレート本来の効果である操作性の向上などは十分に感じられましたよ。まあRD-03の特性をより楽しむのであれば、柔らかめの板の方が変化が感じられて面白いと思いますぞ。ハンマーヘッドの板ならRD-04やRD-05の方がマッチするかもしれませんな。
おまけ
というわけであれこれ試した結果、前述の通りRD-02に落ち着いたエス氏。とても気に入っております。どのプレートが良いかは正直人それぞれといいますか、取付する板によっても変わると思いますので一概には言えませんのう。ただRECT DISCを使うようになり、プレートを使わない理由がないと感じるようになりました。ガチ勢だけじゃなくエス氏のようなレジャー勢でも効果を感じられますぞ。カービング、パウダー、コブなどシーズンを通じて使いましたが(肝心のラントリ、グラトリは下手なんです)、メリットはあってもデメリットが無いという評価です。試乗する機会があるのかはわかりませんが、迷ったらRD-02から試してみてもイイのではないでしょうか。1番リーズナブルですし、目立たないですしね。おすすめです。
余談ですがエス氏がゲレンデの隅っこでRD-03をあれこれ付け替えていると、年配のスノーボーダーが興味深そうに覗き込んできました。「それはなんですか?」これはプレートというもので、付けるとうんたらかんたらと説明すると、「初めて知りました」と驚いた様子で、お礼を言って立ち去って行きました。プレートの良さを広めてしまったかしら。このブログを読んでプレートに興味を持つ人が増えると嬉しいですな。
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