みなさんこんにちは。エス氏です。今回は長野県小県郡青木村の田沢温泉にある宿、ますや旅館をご紹介しますよ。島崎藤村ゆかりの宿ということですね。エス氏的には地元青木村のワイナリー、ファンキーシャトーのワインが飲めるというところに惹かれて予約しましたが、老舗旅館の風格を楽しむことができる良い宿でしたぞ。
予約したプランは「【青木村のワイナリー・ファンキーシャトーのワイン付】登録有形文化財で山々からの恵みとワインを愉しむ」で料金は1人29,150円(税込)でした。お部屋は特別室の藤村の間です。ちなみに実際には割引だったりポイントを使って予約していたりもしますぞ。
上田市から国道143号線を松本市方面に走ると田沢温泉があります。近隣のスキー場は聖高原スキー場が車で約30分、番所ヶ原スキー場が約50分ですが、どちらもローカルゲレンデ。約1時間走ると菅平や湯の丸といった広いゲレンデもありますぞ。
国道から細い坂道を登ると田沢温泉です。ますや旅館の手前にある富士屋にも以前泊まったことがありますね。
ますやの前の道はかなり狭いですね。通りを挟んだ向かいが駐車場。大きな車だと駐めるのに少々気を使うかも。坂をもう少し登ると日帰り温泉もありますよ。
老舗旅館という雰囲気が漂いまくってますね。宿の人がすぐに出迎えてくれ、荷物を運んでくれましたよ。
登録有形文化財にもなっているという建物。渋いというか古いというか。
玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて館内へ。ロビーはレトロといえば聞こえはいいですが、ゴチャっとした印象です。
老舗旅館だからでしょうか、サインがあちこちに飾られていましたね。チェックインを済ませ、お部屋に案内してもらいました。ちなみに宿の方はめちゃくちゃ感じいいです。
ロビーの奥の廊下に出てすぐ右側に今回予約した特別室「藤村の間」があります。島崎藤村が泊まったというお部屋ですね。藤村に対して何か思い入れがあるわけではありませんが、1番いいお部屋なのかなと思いまして。
お部屋の鍵を開けるとまあまあ急な階段が。藤村の間だけは他の客室とは離れた棟になっていますね。荷物は部屋まで運んでくれましたよ。
階段を登ると洗面とトイレ。
トイレはウォシュレットですよ。
お部屋は二間あって十分な広さです。
衣類は部屋の隅にかけました。
こたつが嬉しいですね。部屋にいる間は基本的にこのこたつに入って酒を飲んでおりましたよ。
Wi-Fiは問題なく使えました。冷蔵庫が欲しかったですのう。古い建物なので部屋はかなり冷えると思いますが、暖房が効いていて快適に過ごせましたよ。他の客室と離れているおかげでとても静かでしたしね。
ちと狭めですが広縁があり、部屋の周りをぐるりと囲っていました。
広縁の椅子に座ってのんびり酒でも飲みたいところでしたが、窓際は寒いんですよね。
お部屋の鍵は1本のみ。男女で泊まるなら1本ずつあると嬉しいところです。
荷解きをしたところで大浴場へ。部屋の入口の前にある廊下にもサインが並んでいましたね。右側の廊下を進むとお風呂があります。
大浴場までけっこう歩きましたね。
ようやく辿り着いた大浴場。人がいたので写真はありません。内湯は思ったより温め。無色透明な湯でしたが、匂いは少しありましたね。露天風呂にも入りましたが、こちらはさらに湯温が低かったです。エス氏の後から露天風呂に入ってきたおじさんは2秒で出て行きました。温いというよりもはや冷たいのでは、というレベル。慣れてくると快適に感じられて長湯してしまいましたけどね。熱い湯が好きな人にはちょっと無理なんじゃなかと思う温度ですのう。
風呂上がりにはルームサービスでお酒を注文。なかなか充実していましたね。和田龍というお酒ははじめて飲みましたがかなり気に入りましたぞ。キリッとして実に美味かったです。
食堂で夕食。ブランケットがあるのは親切でしたな。以下料理の写真です。基本的にどれも美味しかったですぞ。お品書きがないので後どのくらい出てくるのがわからないのが不便でしたが。
お目当てのファンキーシャトーのワイン。これが飲めるプランで予約しました。なるほどこれは確かに美味いですね。こりゃ買って帰らねば。
こちらは蜂の子。見た目的に好き嫌いありそうですがエス氏は平気な方でして。なかなかイケますね。
食事の満足度はかなり高かったのですが、強いて言うならお造りと馬刺しに冷凍感がありましたかね。宿の方にファンキーシャトーや和田龍が買える酒屋を教わったのですが、エス氏がよく行くお店でした。うーむ、そういえばその店でワインはあまりチェックしていませんでしたのう。いいことを聞きました。
夕食後は家族風呂にも入りました。予約せずに空いていれば使える貸切風呂ですね。ロビーの前の扉から階下へ行くと2つの家族風呂がありますよ。
家族風呂もやはり温いですね。熱い湯が苦手な人には実にいい湯なのではないでしょうか。のんびり湯に浸かってから部屋に戻って寝ました。お部屋の布団の中に湯たんぽが入っていたのはホント嬉しくなりましたね。おかげさまで快適に寝ることができました。
朝食も夕食と同じ食堂でいただきました。
文句なしの朝食ですね。美味しくてご飯が進みます。味噌汁イイですね〜。
朝食の後にもう一つの家族風呂に入りました。脱衣所はまあ、もう少しキレイにならんもんかしら。
1箇所くらい熱い湯があってもイイかなとは思いましたね。
ますや旅館は老舗旅館ということで登録有形文化財の建物に泊まれるというところが魅力の一つだと思いますが、格式が高いという感じはなく、田舎のおばあちゃんに家に遊びにきたようなリラックスして過ごせる居心地の良さがありましたのう。宿の方たちの人柄のおかげでしょうかね。せっかくなので藤村の間に泊まってみましたが、藤村ファンじゃなければ普通の客室の方がリーズナブルでイイと思います。もしかすると隣室の音が響いたりするかもしれませんが。古い建物なので所々小さな不便さもありますが(階段が急だったり)、1番参ったのは建具の高さが低いことでしょうか。身長173cmと標準的なエス氏でも何度か頭をぶつけてしまいましたからね。
食事は美味しく、ファンキーシャトーのワインや和田龍といった美味いお酒が飲めるのもイイですね。好き嫌いが別れそうなのはやはり湯の温度でしょうか。源泉掛け流しの温泉自体はイイと思いますが、正直もう少しだけでも熱い方がエス氏的には良かったです。時々熱すぎる温泉もあってそれはそれで閉口しますが、あんまり温いのもどうかなと。エス氏にとって快適な湯温で熱い熱いと騒ぐ仲間もいるのでこればかりは人それぞれの好みだと思いますけど。熱湯とぬる湯に別れているのが嬉しいですかねえ。
温めの湯にのんびり浸かりたいという方にはおすすめですよ。飯も酒も美味く、宿の人はメチャ親切ですしね。
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