スノーボードの滑り方LV4 連続ターン1 練習の前に

スノーボードの滑り方LV4 連続ターン1 練習の前に

 みなさんこんにちは。エス氏です。本来なら10/11シーズン中に完成しているはずのLV4の記事ですが、サボりにサボって、ようやく書き始めました。何とかシーズン中には終わらせたいと思います。
 11/12シーズンはLV5までは進みたいと思いますが…はて、一体LVはいくつまであるんでしょうか。

まとめ

 エス氏の説明は長すぎるとよく言われるので、最後にまとめを書く予定です。長文を読むのが面倒な方はそちらを読んで下さい。

連続ターン

BSターン1FSターン1
BSターン2FSターン2
BSターン3FSターン3

 スノーボードを回転させながら滑ることをターンといいます。バックサイドフロントサイドのエッジを交互に切り返しながら滑るわけですが、当初はバックサイドとフロントサイドを別々に練習します。最終的にはそれぞれのターンを組み合わせた連続ターンを目指します。

Lesson LV4

 LV4は以下のような順番で進めようと思います。

1.練習の前に

 この記事ですね。練習前にお読みください。

2.直滑降

 避けては通れない、直滑降についてです。エッジの切り替えをご紹介します。

3.バックサイドターン

 いよいよターンの練習です。はじめはバックサイドからです。

4.フロントサイドターン

 フロントサイドターンはちょっと手強いですね。

5.連続ターン

 バックサイドとフロントサイド、両方できたらいよいよ連続ターンです。

6.ありがちな失敗

 ターンが出来ない人にありがちな状況をご紹介します。

7.自己流ターン

知らぬが仏、理想と現実の差は大きいのです。

8.荷重と抜重

 少しずつでも覚えて欲しい、荷重と抜重についてです。

9.連続ターンまとめ

LV4のまとめです。

 以上の全9回くらいでご説明するつもりです。

練習する前に

 連続ターンの練習を始める前に、マスターしておきたい技術などをご紹介します。

連続ターンの前提となる技術

 連続ターンをするためには、バックサイドとフロントサイド両方のターンを覚える必要があります。それぞれのターンをするためには、バックサイドとフロントサイド両方の横滑りで安定して滑れる技術が必要となります。
 ターンの練習をする時点では、バックサイドの横滑りは安定して滑れる人が多いのですが、フロントサイドは苦手としている人が比較的多いです。ご自身が苦手だと思う方の横滑りや木の葉落としを、重点的に練習してみてください。結果としてはその方が連続ターンを覚える近道だと思いますよ。
 LV3までの記事をご確認ください。

道具について

 単純に考えて、1回ターンをすると板は180°向きを変えることになります。これまで練習してきた横滑り、木の葉落とし、斜滑降と比べると、板を大きく動かすことになります。乗り手の動きが効率よく板に伝わらないと、思い通りのターンが出来ません。正確な動きをしているのに、その動きが板に伝わらないと、板を動かすために不自然な動きをせざるを得なくなります。これでは効率のいい動きを覚えることは出来ません。
 乗り手の動きを正しく滑りに反映させるためには、道具の問題は無視できません。足にフィットしたブーツ、乗り手に合ったビンディングのセッティング、よく滑る板。これらの道具はスノーボード技術の前提となるものです。当然レンタルよりもマイボードなどを購入する方が上達が早くなります。まあよほどひどいレンタルじゃなければ、連続ターンくらいは十分に覚えられますけどね。その先に進むなら、道具を買い揃えるべきでしょうな。

練習する斜面

 ターンの練習をするには、緩やかで平坦で幅が広くて空いている斜面が最適でしょう。ターンするとどうしても横滑りよりもスピードが出てしまいます。初心者さんは怖いと思いますので、なるべくスピードのでない緩やかな斜面がいいでしょうね。回転の弧を調整する技術はまだ無いですから、幅が広くて空いている斜面だと、なかなかターン出来なくて大回りになってしまっても、他の人にぶつかる心配が少なくて安心ですね。

スノーボードはなぜ曲がる?

 スノーボードが曲がる原理を理屈で知っておくことは、まあタメになると思います。
 スノーボードが動く主なエネルギーは、ボードが雪の積もった斜面を落下することです。板は基本的には斜面の上から下に向かって、フォールラインを真っ直ぐに落下しようとします。この時に落下を妨げる要因として、ソールと雪面との摩擦抵抗、板に乗っている人間の空気抵抗などがあります。中でも最大の抵抗と考えられるのが、エッジの抵抗です。
 乗り手は意図的に雪面にエッジを引っ掛け、板が落下するエネルギーに抵抗を加えます。これまでに習得した横滑りなどは、エッジを使って雪面に抵抗を加えながらゆっくり斜面を落下するという滑り方ですね。エッジによる大きな抵抗を利用して、板が落下する方向をコントロールすることがターンの技術だといえます。
 落下エネルギーのロスが大きい初歩的な技術をドリフトターン、ロスの少ない高度な技術をカービングターンといいます。

 また板にはサイドカーブという曲面が両サイドに作られており、落下のエネルギーを効率よく方向転換に変える工夫がされています。例えば、サイドカーブを雪面に押し付けるように滑れば、サイドカーブの丸い弧に沿ったエッジが抵抗となるので、落下のエネルギーは弧に沿って方向を変えてくれます。この落下エネルギーを効率よく回転弧に変換したものがカービングターンであり、ロスが大きいものがドリフトターンともいえます。

 サイドカーブを使って板が雪面を落下するエネルギーを回転弧に変換して方向転換する、という考え方はとても重要です。直滑降を除けば、スノーボードの道具としての特性を考えた場合、最も効率のいい滑り方は落下エネルギーを最小限のロスで抑えて回転に変換することでしょう。落下のエネルギーをロスする滑り方は非効率だといえます。

効率的な滑り

 では効率的な滑りをするためにはどうすればいいのでしょうか。スノーボードを動かすのは斜面を落下するエネルギーですね。この落下エネルギーが最大に効率化されるのは、フォールラインに向かって直滑降で滑る時です。最も非効率的なのは、エッジの抵抗を最大限に使う横滑りですが、最もスピードコントロールしやすい滑り方ともいえます。
 スノーボードの操作は基本的にエッジを使って行いますが、エッジを使うということは全て落下のエネルギーをロスすることになります。効率の良い滑りとは、エッジによるエネルギーのロスを最小限に抑える滑りということになります。最もロスの少ないエッジの使い方がカービングの滑りということになり、ドリフトはロスが大きい滑りとなります。

連続ターン2 直滑降>>

2 件のコメント

  • はじめまして。L3まで楽しく拝読いたしました。
    3年前に南国から雪国に引っ越したので、その頃からスノボを始めました。我流で連続ターンで何とな〜くスノボっぽく滑れるところまでは来ましたが、やはり我流なので何となく伸び悩んでいるような気がしています(L4の目次に「我流ターン」というのがあり、「イタタタ」という気分です)。
    そこで、ここで一回みっちり基礎から勉強し直そうと思い、色々と検索しているうちに、こちらのブログを発見いたしました。L3まで復習かつ確認の意味で読み進めました。とても分かりやすい説明で、実は知らなかったこともところどころあり、眼から鱗でした。
    そして、L4。ここからが佳境ですね。続きを楽しみに待っております。
    これからもよろしくお願いいたします。

  • >もっちりさん
    コメントありがとうございます。いや〜レッスン記事の読者がいて本当に嬉しいです・・・。L4もさっぱり進んでいませんが、少しずつでも更新して行こうと思いますので、今後ともよろしくお願いします!

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