湯と酒で潤うエス氏。
みなさんこんにちは。エス氏です。今回は野沢温泉村の湯宿 寿命延(じょんのび)をご紹介しますぞ。「じょんのび」というのは新潟の方言で、のんびりくつろぐさまをいうそうです。温泉に入ってリラックスしたときに出る言葉なんでしょうね。この宿では「寿命が延びる」と書いてじょんのびと読んでおりますね。そんなに癒されるのかどうか、エス氏が体験してきましたぞ。
寿命延は以前エス氏が泊まった旅館さかやの姉妹館なんですよね。場所はどちらも野沢温泉村の共同浴場、大湯の直ぐ近くで、まさに温泉街の中心地です。お湯の角を右に入るとさかや、左に入ると寿命延です。建物正面には車一台を駐めるスペースがあり、ここで荷物を降ろすと宿の人が駐車場まで車を移動させてくれましたぞ。
館内は土足でOKでした。違和感ありましたけどね。
受付前のテーブルで館内の説明を受けました。大浴場の他に貸切風呂が二つ、1階には火祭りBar、2階にはレストランです。
リフォームはしているようですが、基本的に古い建物だなあという感じ。
部屋の入り口。水回りは古くさいですね。トイレはかなり狭かったです。
シャワーブースがありました。湯船に浸かりたければ温泉に入れということですな。
こちらがお部屋。エス氏的にはベッドは要りませんでしたね。部屋の雰囲気にマッチしていないような。
広縁というのは外を眺めてなんぼだと思うので、このように窓が小さいとあまりありがたみはありませんね。まあここでウィスキー飲んでのんびり読書したわけですが。
部屋には滞在中自由に使えるスマートフォンが置いてありました。
せっかくなのでエス氏ブログを検索してみましたぞ。なんでこんなものが置いてあるのか。この宿に着いてから感じている違和感の正体は…。
荷物を整理したら、まずは風呂ですな。お風呂エリアの前には囲炉裏がありました。いい雰囲気ですの。
ここには野沢温泉の天然水が置いてあったのですが、これが美味くて飲みまくりました。部屋に持ち帰ってウィスキーを割って飲んだりもしましたね。
さて、お風呂は大浴場に貸切風呂が二つと、合わせて三つあります。まだ空いていたので、ここは貸切風呂から入っておきますか。扉の前にかんぬきがある場合は誰も入っていことを表していますぞ。
入浴する際はかんぬきを外し、内側から施錠します。外から見るとかんぬきが無いので、誰かが入浴中だとわかるという仕組みです。
さてこちらは貸切風呂の一つ、半露天風呂です。
空を見上げるとまあ露天ではありますね。あまり開放感はありませんの。
続いて洞窟貸切風呂です。
こちらはまさに洞窟の中という感じで雰囲気ありますの。
湯船に浸かると穴から外が見えます。虫とか入ってこないかしら。
ちなみに湯は半透明で底が見えません。浅いところと深いところがありますが、目視できないので注意が必要ですぞ。
こちらは貸切ではない大浴場。まあここもエス氏一人だけの貸切状態で入れましたけどね。久しぶりに野沢温泉の湯に浸かり、やはり相当質が高いと感じました。エス氏の肌がこれを待っていたと喜んでいるようでしたわ。
中年おじさんのお肌が潤ったところで、浴衣に着替えましたぞ。お値段がそこそこする宿は浴衣も渋くてかっこいいんですよね。
せっかくなので、浴衣で温泉街をお散歩することに。エントランスに自由に使える手提げ袋がありましたが、お財布やらスマホを入れて持ち歩くのに、これは便利なサービスでしたな。
散歩の後は1階の火祭りBarで一息つくことに。まだ時間が早かったのか、客はエス氏だけでした。おかげでバーテンダーのおっちゃんにいろいろ話を聞けて楽しかったですな。寿命延の宿泊客は圧倒的に外国人が多いそうです。ここで感じていた違和感(館内土足、和室にベッド、サービスのスマホ、目立つ英語表記などなど)の原因はこれだったんですね。すでに来シーズンの予約も入っているようです。なるほど、シーズン中に予約が取れないわけですわ。
おすすめの酒を聞いたら、黒文字焼酎「樹の香(みきのかおり)」というのが出てきましたぞ。焼酎ねぇ…近頃ウィスキーばかり飲んでして、あまり焼酎は飲んでいませんなぁ。飲み方はロックで?ふむ…あまり期待せずに飲んだのですが、これが美味かった。かなり気に入りました。黒文字は野沢温泉の生息する樹木で、地元の人は焼酎に黒文字の木を入れて、エキスが出たところを飲んだりしていたようですね。バーテンのおっさんが甲類焼酎に黒文字を漬け込んだというものも飲ませてもらいましたが美味かったです。独特の香りと甘みが絶妙なこの焼酎はどこで売っているのかしら。
おっちゃんに聞いてみると、温泉街の酒屋で売っていうとか。ふむ、近所の酒屋なら何度も行っていますぞ。焼酎の棚は素通りしていましたけどね。さっそく買いに行き、棚に出ていた3本を買って帰りました。何気にこの酒屋はウィスキーも充実していましたね。東京ではあまり手に入らない白州なんかも普通に売ってましたぞ。
さてこの黒文字焼酎「樹の香(みきのかおり)」ですが、ネットを探しても通販で買えそうなところは見つけられませんでした。野沢温泉村にふるさと納税すると、5,000円の寄付で500ml×2本がもらえるようですぞ。
さて2階のレストランで晩ご飯。1階のBarとは吹き抜けでつながっており、Barで騒いでいる団体客がうるさかったですの。
地元の日本酒「水尾」を飲みながら前菜をつまみます。うまうま。
今回は信州牛のステーキコースでしたぞ。こちらは長野県の赤ワインで。
最後はご飯とお味噌汁。もう少し時間をかけて食事を楽しみたいところでしたが、一気に出てきて冷める前にガツガツ食ったらあっという間に終わってしまいました。
朝食は豪華そうな雰囲気を醸し出してますが、まあ普通でしたね。
寿命延は悪い宿だとは思いませんが、幾つか気になるところも。部屋の壁が薄すぎて、隣の部屋の会話はもちろん、立ち上がって移動したのまでが丸聞こえなのは困りましたね。24時以降も隣のおしゃべりがうるさくて眠れませんでした。「うるせぇ!」と怒鳴ったら静かになりましたけど。他には、やはり外国人がメインなので、あまり日本人が求めるような旅館のイメージとは乖離がありますかね。内容的にはもう少しリーズナブルでもいいかなと感じました。
良かったのはやはり温泉。旅館ぽくないところも庶民のエス氏にはリラックスしやすかったと思います。火祭りBarで「樹の香」を飲めたのは発見でしたし。予約は取りにくいと思いますが、機会があれば止まってみる価値はあると思いますぞ。
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