死に物狂い。
みなさんこんにちは。エス氏です。2018/7/21〜7/29までの夏休みを利用した神戸トリップ第3回目は、7/25に愛媛の石鎚山へ登ってきましたぞ。前日は徳島の剣山に登った後に道後温泉に入ってリラックスしたわけですが、まさか石鎚山がこれほどの山だったとは夢にも思いませんでしたぞ。道後温泉ではついつい女の子のいるお店に行っちゃおうかしらなんて浮かれ気分だったのですが、行かなくてよかったと心から思いましたわ。
石鎚山までのアクセス
朝は6:00に起床しました。前日の疲れが多少残っていましたが、飲み過ぎが原因かもしれません。朝風呂に入り7:00から朝食。その後すぐに準備をして、7:40にはチェックアウトして石鎚山へ向かうことに。ふなやは快適だったのでもう少しのんびりしたかったですけどね。
松山インターから高速道路に乗りました。石鎚山までは1時間20分ほどの距離ですが、松山インターまでの一般道が渋滞していたので約2時間もかかってしまいましたわ。石鎚山までは岩を削って作ったような道を通りましたぞ。
石鎚山へはロープウェイを使ってアクセスしますが、そのロープェイ乗り場の駐車場に到着したのは9:30頃でした。駐車場は有料で、近づいてきたおっちゃんに700円も支払いましたわ。まあこのおっちゃんが色々教えてくれたので良しとしましょう。例えばロープェイはモンベルカードで割引になるとか。
石鎚山登山
2018年の百名山は今回で3座目ですが、割とガチな登山は今回が初。ランチにカップラーメンを食べようと準備してきたのですが、なんと割り箸を忘れてきてしまいました。ゼリー飲料やカロリーメイトはたくさん持っていたので、仕方なくそれらを持って登ることに。カップラーメンを食べたい気持ちもありましたが、それ以上に塩分を補給したかったんですよね…。
準備をしてロープェイ乗り場へ。駐車場からは5分ほどの距離ですな。10:00の便が出発するというアナウンスが聞こえてきたので、慌てて向かいました。
乗客はエス氏だけでした。ロープェイの料金は往復で1,950円ですが、モンベルカードの割引で1,760円になりましたぞ。ロープェイの間隔は20分毎でした。
ロープェイは8分で標高455mの下谷駅から1,300mの成就駅まで登ってくれます。ちなみに山頂は1,974mですな。
成就駅に到着。この階段部分にゴンドラが収まるのですが、なんだかボロいですのう。成就駅でトイレを済ませ、10:00に登山開始です。
成就駅の近くにはスキー場もあるんですね。
分かれ道を左に進んで成就社を目指しました。そこが登山道の入口となります。右へ行けばスキー場でリフトで上がることもできましたが、ここはウォーミングアップのつもりであえて登ることに。スノーボードブロガー的にはスキー場をチェックした方が良かったのでしょうが、ここへ来たのはスノーボーダーとしてではありませんからね。山を登りに来たのです。…という山登りの目的はなんだったっけという本末転倒なことを考えながら歩いていました。
10:30に成就社到着しました。ここは石鎚神社の中宮で、その昔、役小角がこの山を登るにの苦戦していたところ斧を研いでいる老人に出会い…という物語があり、そのおかげで山頂まで登るという願いが成就したことから成就社という名前になったとか。興味のある方は石鎚神社のHPをご覧ください。さてここからが登山の本番ですぞ。
神門をくぐって登山道に入ると、いきなり下から始まりました。
しばらく下ると鳥居がありました。そういえば登る前にお参りはしませんでしたな。神頼みでは登りません。でも無事に降りてこられたら神様にお礼をしようかしら。この時はそう思っていました。
鳥居から少し進むと路程図がありました。ここは八丁というところで、下りはここで終わり。後はひたすら登るだけのようですが…登りが激しいですの。石鎚山は幾つかの鎖場が手強い山なのですが、それがこの勾配のキツさに現れているのでしょう。
気を引き締めて登り始めました。登山道は木に囲われていて直射日光を浴びることはなく、それほど暑くはありませんでしたが水分補給はこまめにしましたぞ。心配なのは汗をかいて塩分が不足することです。塩飴が欲しかったのですが神戸のスーパーで売り切れていたので、塩分を補給できるアイテムがなかったんですよね。カップラーメンもないし。
試しの鎖場
あれこれ考えながら歩いていると、11:30に試しの鎖場に到着しました。石鎚山の鎖場は4ヶ所あり、試しの鎖場が最初になります。これまでの登山でも何度か鎖場はありましたが、正直苦戦した覚えはありません。チョロいところでは片手でストックを持ち、残る片手で鎖を持って登ったりもしました。ここの鎖場はエス氏がストックをしまうほどのものかしら。
などといつものように舐めて考えていたエス氏ですが、予想以上にガチな鎖場でしたわ。ストックをしまい、太い鎖を握って登りました。ボルダリングの練習をしていてよかったと思いましたね。どうにか登る中で、首を曲げて上が見られないことに気がつきました。バックパックの天蓋部分が首に当たってしまうんですよね。これは登りにくかったですわ。今までこんなことはありませんでしたが、つまり真上を見上げるようなところを登ったというわけですな。試しの鎖は74mもあります。
ようやく登りきった岩の上にはお地蔵さんが。一応お地蔵さんのところまで行きましたが、高いところが苦手なエス氏はこの岩の上がけっこうマジで怖かったです。登ってきた鎖場を見下ろして思ったのは、落ちたら死ぬということです。これで試しの鎖場ってことは、後の3つはさらに手強いってことかしら…。下手したら死ぬとか、そんな覚悟はしてきてませんぞ。
登った後は下り。下りの方が怖かったですね。青い屋根の小屋は使われていないようでした。ちなみに鎖場は全て迂回することもできるので、死の覚悟をすることなく登ることもできますぞ。
開けたところに出ました。正面に見えるのが山頂のようですが…壁みたいなところを登る羽目になりそうですな。
12:05夜明かし峠到着。路程図を見ると登りもあと半分くらいといったところですが、どう考えてもラストの登りがヤバイですね。
さらに登ると小屋が見えてきました。ここからが鎖場の本番です。
試しの鎖の時点でなかなか手ごわかったのですが、一の鎖はさらにキツかったですわ。まさかこれほどとは。一の鎖は33mと鎖場の中では一番短いんですけどね。
一の鎖を越えると、先ほどよりもはっきりと山頂が見えてきました。この先の鎖場には嫌な予感しかしません。そしてエス氏を不安にさせるもう一つの要因が脱水症状。これまでに何度か脱水症状起こしたことがあるのですが、手が硬直して動かせなくなってしまうという困ったことになります。鎖を登っている最中に手が動かなくなったらマジで死にますからね。登山中はもちろん水分補給をしているわけですが、今回は塩分が不足気味のようでして。これまでの経験から自分が脱水症状一歩手前のような感じがしていました。
不安はありましたが、こうなったら脱水症状を起こす前に登ってしまうしかありません。鳥居を越えると休憩所がありますぞ。
12:30前社ヶ森小屋到着。休憩している若者のグループがいましたが、エス氏はそのまま進みました。そういえば平日だったからでしょうか、あまり登っている人はいませんでしたね。特に鎖場を登っているのはエス氏だけでした。
二の鎖は65mと一の鎖の倍。バックパックのせいで上を確認しにくいのが本当にウザかったですな。写真で見ると大したことなさそうに思うかもしれませんが、見た目以上に傾斜がきつく、もちろん落ちると死にます。
どうにか二の鎖をクリアすると、その先に休憩所がありました。脱水症状出かかってるような気もしますし、少し休もうか…とも思いましたが、休んで回復するとも思えなかったので、先を急ぐことに。
そしてここが最後の難関一の鎖で68mあります。ここまで登ってきて疲れた身体でこの壁の下に立つと、やっぱりちょっと休んだ方がいいかもと心が揺れます。しかしこれを登れば山頂のはず。休憩するなら山頂でのんびりしたいですわ。
さすがはラスボス一の鎖。リアルガチの厳しさで、足の置き場がなくてどうやって登ろうかと悩む箇所がいくつかありました。足が滑っても落ちないように、必死で鎖を握ります。どうやって登るんだこれ。一瞬降りるかとも考えましたが、それはそれで危なそうです。下は絶対に迂回路を使おうと心に誓いました。死に物狂いだからでしょうか、鎖を握る手の力が尽きることはありませんでした。力尽きたら死んでましたけど。
下から見えない草木に覆われたところまで登っても、まだまだ厳しい登りは続きます。
下を見ると、かなりの高さ。死ぬ…落ちるとマジ死ぬ。下ではなく上を見て登りたいところですが、バックパックが邪魔で上が見えない…。
最後の力を振り絞って鎖をよじ登ります。前半よりは足の置き場に困ることもなく、体力的にキツイということを除けば登ることはできました。
そして…ついに一の鎖を登りきると、そこには石鎚神社がありました。
おはようございますー。そして、お引越しおめでとうございます。スッキリして見やすくなりましたねー!
愛媛行ったあと奈良の山登るとか、こっちの距離感も分からなくなります
どもども〜。おかげさまで無事に引越し出来ました!まだまだ作り込みが足りないので、少しずつカスタムしたいと思います。
長野方面なら距離感はわかるんですけどね…。