みなさんこんにちは。エス氏です。今回は長野県松本市にある旅館、渓流荘しおり絵をご紹介しますよ。しおり絵は全8室と小規模ながら、温泉、料理、部屋そしてサービスとあらゆる面で満足度の高い素晴らしい宿でしたな。ゲレンデのすぐ近くというわけではありませんが、少し足を伸ばして訪れる価値は十分にありますぞ。
渓流荘しおり絵は長野県松本市の奈川渡ダムから白骨温泉へ行く途中にあるさわんど温泉にあります。近くのゲレンデはMt.乗鞍スノーリゾートが一番近く車で30分ほど、他にも長野県ではやぶはら高原スキー場や野麦峠スキー場は1時間以内、岐阜県側では平湯温泉スキー場やほおのき平スキー場は30分ほどの距離となっており、アクセスは悪くないですね。まあこの辺りの道路はトンネルが多く路面が凍結しているような状況では運転に気を使うと思いますが。
建物前の駐車場に車を駐めると、すぐに仲居さんがお出迎えに出てきてくれました。スキー宿ではないので乾燥室はありませんが、ボードやブーツは室内に運んで乾かしておけば特に問題ありませんでしたよ。
まずはロビーで記帳です。お茶とおしぼりを出してくれましたよ。貸切露天風呂の時間もここで決めてしまいます。しおり絵の従業員の方はみなさんとても親切でしたなあ。
部屋まで荷物を運んでくれますが、その前に浴衣を選びます。女性はともかくおっさんが着る浴衣などなんでもいいですけどね。
全8室のうち、1階の4部屋は露天風呂付きとなるようです。残念ながらエス氏は2階の部屋でしたが。
中庭はなかなか良い感じです。
館内の廊下は畳になっていてスリッパなどはありません。ロビーはフローリングでしたけど、床暖房でぽかぽかでしたぞ。2階の奥は喫煙所になっているようでした。
2階の廊下から見た中庭です。散歩するほど広くはありませんが、雰囲気が良いですよね。
部屋に入ると板の間があったので、板などはここにおきましたよ。
こちらがトイレ。照明は自動で点きます。
その隣が洗面台ですね。アメニティグッズは一通りそろってましたよ。
お部屋は広々として快適でしたなぁ。
特に使いませんでしたけど小さな台がありました。空気清浄機もありましたよ。オナラが臭いエス氏も一安心です。
嬉しいのはマッサージチェアですね。大好きなんです、これ。
窓の外には梓川が見えますよ。2階の部屋は風呂が付いていない分眺望が良いのです。
テーブルの上にはぜんざいが用意されていたのも嬉しかったですね。ほのかな甘みが身体に沁みます。
荷物を整理したら早速お風呂へ。大浴場と貸切風呂がありますが、まずは大浴場です。
男性の大浴場は次男つかさの湯。女性の方は長女のぞみの湯というそうです。長男は貸切風呂ですね。
エス氏得意の速攻チェックインからの即風呂で貸切状態でした。
浴室の前に洗い場がありましたぞ。客室が8部屋しかないのでお風呂も広くはありません。
こちらが洞窟風呂です。熱すぎず快適な温度でしたな。扉の外が露天風呂ですが、湯船は繋がっています。洞窟風呂とはいいますが、露天風呂への扉の周りに岩を積んであるだけだったりして。貸切状態でしたし、露天風呂には寝そべることができるスペースもあり居心地が良かったですな。
ロビーの脇には自販機がありスナックも売ってましたよ。
缶ビールもどうかと思い、ルームサービスで瓶ビールを注文。風呂上がりにマッサージチェアに座りながら飲むビールなんて最高に決まっているじゃないですか。ちなみにエス氏が選んだ浴衣は水玉模様でした。
夕食は18:00からにしてもらいました。ロビーの奥へ続く橋を渡って食堂へ移動です。
橋の上では河童が釣りをしていましたよ。
橋を渡ると売店があります。エス氏はここであるものを買いましたぞ。
売店の隣がフロントですね。食堂はさらに奥です。
食事は部屋ごとに個室が用意されているのが嬉しいですな。
まずは前菜。しおり絵の食事は何を食べてもうまかったですぞ。食前酒は苺のお酒ということでしたが、飲んだ感じはあんずっぽく感じましたね。以下気に入った品をご紹介します。
信州サーモンはどこへ行っても出てくる定番ですが、美味しいのでアリです。特に炙りサーモンは良かったですね。ちなみに大根の薄切りはしおりになっているんですよ。
お酒は岩魚の骨酒を注文しましたよ。骨酒という割にがっつり一匹丸ごと入っていましたけど。これは香りが良く美味かったですね〜。ちなみにベースになっているお酒は安曇野の酔園という日本酒ということですが、その酔園だけで飲んでもメチャウマでしたよ。
漬けてある岩魚は食べることもできるということなので、骨酒が飲み終わってから取り出して食べてみました。酒が染み込んでエス氏的には美味しかったですが、苦手という人もいるようですな。
こちらは岩魚の唐揚げ。頭から尻尾までパリッパリに揚げてあり全て食べることができます。ポン酢と抹茶塩がありましたがエス氏は断然ポン酢派。ハッキリいってこの唐揚げが一番美味しかったです。こんなに旨い岩魚は食べたことがありません。最高。
女将の手打ちそばは単品でも注文できるのでおかわりしたいくらいでした。
信州牛の炙り焼きは自家製のこしょう味噌とフランスのゲランド塩をお好みで。信州牛は飛騨牛にアップグレードもできたのですが、飛騨牛は飛騨で食べることにして地元信州のお肉にしましたよ。先日フランスへ行ったこともありゲランド塩でも食べてみて美味しかったのですが、もう一つのこしょう味噌というのが抜群でしたな。この味噌を付ければなんでも美味くなるんじゃないかしら。あまりにも旨いのでどこで手に入るのか聞いてみると売店で売っているとか。もちろん買って帰りました。ちなみにここでいうこしょうとは唐辛子のことだそうです。
最後は炊き込み御飯が出てきたのですが、すでにお腹いっぱい。どれもこれも美味しい上にボリュームもあるものですから完食できませんでした。
すると残った炊き込み御飯は夜食用におにぎりにしてくれましたよ。嬉しいですね〜。ついでに余ったこしょう味噌と酔園も部屋に運んでもらいました。寝る前におにぎりにこしょう味噌付けて食べたら激ウマでしたわ。なんなんだこの味噌。日本酒の酔園は熱燗で飲んでいたのですが、部屋に運ぶ際に温め直してくれました。至れり尽くせりですの。
食事の後で部屋に戻ると布団が敷いてあります。布団をめくってみると湯たんぽが入っていてぽかぽかでしたぞ。足が冷えるエス氏には嬉しいサービスです。
さて寝る前に予約しておいた貸切風呂へ入りましたよ。
浴室の床も畳でした。窓を全開にすると半露天風呂っぽくもなりますが、寒いので閉めて入りましたよ。温泉で温まり、朝までお布団でぐっすりでした。
翌朝。しおり絵では朝に牛乳のサービスがあるのですが、食事の際に飲むか部屋まで配達してもらうかを選ぶことができます。配達を選ぶと、翌朝部屋の入り口前にレトロな牛乳箱を運んでくれますよ。
中を見ると牛乳が入っています。朝風呂に入った後で飲んだら美味かったですね〜。
朝食の時間は8:00か8:30か選べました。エス氏は8:00からにしてもらいましたが、これは早く食べて滑りに行こう!などというやる気の表れではなく、食べた後布団でゴロゴロしたいからです。食事の後でも布団をそのままにしておいてもらうこともできるので、エス氏はもちろんそのままにしてもらいました。
朝ごはんは何と言ってもお米が美味しかったですね。これは地元松本のつや姫というお米だそうです。土鍋で炊いてありふっくらして最高でしたな。ダイエットで炭水化物を控えているはずのエス氏ですが、この時ばかりは余裕でおかわり。こしょう味噌で食べたかった…。
味噌汁もシンプルですがご飯同様にハイクオリティ。
卵焼きはエス氏が席に着いてから焼いてくれますぞ。岩魚の塩焼きなどは焼きたてを出してくれるのをよく見かけますが、卵焼き焼きたては初めて。当然熱々でウマウマです。
そして食後には部屋のコーヒーメーカーでコーヒーも用意しておいてくれました。朝からおなかいっぱい食べ、布団でゴロゴロする前に一杯のコーヒー。満足…余は満足じゃ。
渓流荘しおり絵はチェックインしてからチェックアウトするまでの間、実に心地よく過ごすことができる宿でした。小規模だからこその行き届いたサービスは宿泊客をもてなそうという気持ちがこもっていましたね。文句なしに素晴らしい宿でしたわ。この宿は楽天トラベルやGoogleの口コミでも高評価なのですが、エス氏が翌日に泊まった奥飛騨の宿(こちらも高評価)の女将までもがしおり絵の評判を知っていたのには驚きました。まあ泊まれば納得ですわ。
|
コメントを残す