スノーボードのメンテナンス

スノーボードのメンテナンス

 みなさんごきげんよう。エス氏です。今回は、道具のメンテナンスについてご説明します。
 スノーボードの道具にはメンテナンスが必要です。きちんとお手入れしてあげれば、快適に滑ることが出来ますし、道具も長持ちします。滑った後は、しっかりと板にメンテナンスをしてあげましょう。

 とはいうものの「お手入れなんて面倒くせぇ」という方が大半でしょう。お気持ちは分かります。私も面倒なので、正直それほど大したことはやっていません。ですが、お手入れを怠ると道具の調子が悪くなり、結果的に気持ち良く滑ることが出来なくなることを知っているので、必要なことはやっている・・・つもりです。

 てなわけで、メンテナンスが必要な道具と、初心者の方が最低限何をすればいいのかをご紹介します。
1.ボード
 板のメンテナンスで注意したいのは、エッジとソールの2つです。錆と傷に注意し、ワックスを塗ります。
 滑り終わった後、板をしまう前に可能な限り、雪を落とし水分を拭き取りましょう。水分を拭き取るのは、エッジが錆びないようにするためです。タオルなどで水分を拭き取りつつ、エッジとソールに傷が付いていないかチェックしましょう。大きな傷が付いていたら、チューンナップに出さなければなりません。
 エッジにバリが出ている程度なら、帰ってから紙ヤスリを使って滑らかにしておきましょう。少しくらいなら気にしなくても問題ありません。ソールの傷も、小さいものなら気にしなくてもいいです。
 エッジのメンテナンスについては、後日詳しく書きます。
 家に帰ったら、ソールにワックスを塗ります。次回滑る時のためと、ソールの保護のためです。早く塗る方がいいのですが、疲れていたり面倒だったりするので、帰ってきた当日は無理でしょう。翌日以降で問題ありません。最低限、次に滑る日の前日までには塗っておきましょう。ワックスの塗り方、頻度については後日説明します。
 泊まりで滑っている人は、長期滞在でなければ、ワックスを塗るのは家に帰ってからで構いません。滞在期間中は、滑りが悪くなったと思えば塗るようにしましょう。エッジとソールにかなり大きな傷が見つかったら、翌日以降はその板は使わない方が無難かも知れません。板のダメージが大きくなります。あきらめてチューンナップに出しましょう。チューンナップはシーズン中に頼むと、2週間程度時間がかかる場合もありますので、たくさん滑りに行きたい人は注意してください。

2.ビンディング
 滑り終わった後、雪を落として水分を拭き取るのは板と同じです。出来る範囲で構いません。ビンディングで注意したいのはネジの緩みです。次に滑る時までに、ネジが緩んでいるところがないか、チェックしておきましょう。必要があればネジを締め直します。
 私の知る範囲では、FLUXのビンディングはメンテナンスが楽です。ボードとビンディングを固定するネジはドライバーで締めますが、それ以外のネジはドライバー無しで調整出来るようになっており、基本的に緩んでネジが外れるといった構造にはなっていません。
 ネジを締め直すのは、次回滑る直前、それこそゲレンデに着いてからでも構いません。でも大概忘れるので、事前に準備しておいたほうがいいでしょう。念のために携帯ツールを持っていると安心です。
携帯ツールの重要性とビンディングのネジの緩みについてはこちらの記事もご参考に。

3.ブーツ
 ブーツについては、脱いだ後にすぐ乾燥剤を入れておきましょう。滑った直後のブーツの中は、かなり蒸れていると思います。ブーツの中の湿気は自然乾燥し難いので、そのままにしておくとインナーやインソールを劣化させる恐れがあります。臭いを抑える意味もあるので、乾燥剤は用意しておきましょう。100円ショップのものでも構いません。
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4.ゴーグル
 滑り終わった直後に、水分を拭き取ってゴーグルケースにしまいましょう。ゴーグルはなるべく専用のクロスで拭きたいですね。ティッシュペーパーは細かな研磨剤が入っているので、レンズを痛める恐れがあります。ゴーグルのレンズはデリケートなので、大切に扱いましょう。一度曇ったレンズは、それ以降なかり曇り易くなりますので。


5.プロテクター&グローブ
 プロテクターもグローブも素肌に近いところで身に着けているので、汗で湿り易くなっています。家に帰ったら、なるべく早く干しましょう。プロテクターは可能なら洗濯しましょう。汗を放置しておくとカビが生えてきます。グローブもインナー部分が取り外し出来るなら、洗濯しておきましょう。私は一度ほったらかしにしたプロテクターにカビが生えていることに、ゲレンデに着いてから気がついたことがありました。プロテクター無しで滑るという選択肢が、へっぽこな私にはないもので、ウエットティッシュで拭いた後やむを得ず身に着けました。かなり気持ち悪かったです。この様な悲劇を避けるためには、ファブリースをして干しておけばばっちりでしょう。
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