オフトレ SUP編【闇の那珂川ダウンリバー2020】

 みなさんこんにちは。エス氏です。久しぶりのオフトレ記事は久しぶりのSUPですね。2020年のエス氏が大人しめのオフを過ごしていたのは入院していたからだというのは先日ご紹介した通りです。現在では完全に回復しており、シーズン前に少し身体を動かしておこうかしら思っていたところへSUPのお誘いがあったというわけですな。

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 誘ってくれたのは滑り仲間の闇奉行さんです。最近SUPにハマっているそうで。SUPは以前海でやったことがありますが、なかなか楽しかった思い出があります。レモン牛乳と勝負し、巨乳の女の子がいたような。今回は川でやるSUPということでしたが、SUPにハードなイメージはなく、のんびり川を流れる感じかなと。それなら身体が鈍ったエス氏にもぴったりかもしれませんぞ。

 というわけで2020/10/3、エス氏は滑り仲間3人と一緒に闇奉行さんが待つ栃木県の那珂川へ向かったのでした。メンバーはお嬢様のAちゃんとスノーボードが上手ながはくさん。那珂川というところは思ったよりもはるかに遠く、集合時間も7:00とはやかったもので、エス氏はかなりの早起きを余儀なくされたのですか、これはこれでシーズン前のリハビリになったかなと。運転はがはくさんがしてくれたので楽チンでしたしね。ナイスワープ要員。

 闇奉行さんと合流し、SUPの準備。道具は闇奉行さんから一式貸してもらいましたよ。エス氏が持参したのはヘルメットと水着だけです。久しぶりにウエットスーツを着ましたのう。この日は天気も良く、SUPを楽しむには良い感じの気温でしたな。ちなみにウエットスーツの上から海パンを履いたりするのがSUP的なファッションの様で。元サーファーのエス氏としては違和感がありますが。AちゃんはSUP中に水着がずり落ちて半ケツが出ていたことに気がついて恥ずかしがっていましたが、パンツが下がったところでウェットを着ているから別にケツは出ていないんですけどね。気分の問題でしょうか。

 闇奉行さんの車を川のゴール地点に置き、エス氏の車に4人乗ってスタート地点へ。事前に闇奉行さんが板の準備をしてくれていましたよ。SUPの場合は板という表現はしないのかしら。空気で膨らませるそうですが、かなりしっかりした板でしたな。

 スタート前に闇奉行さんから安全講習を受け、川に入って練習を繰り返しました。行ったり来たり、回ったり、落ちたり登ったり。けっこうしっかり教えてくれましたよ。闇奉行という割に闇属性要素は少ない人ですわ。

 さて久しぶりのSUP。ボードの上に立ってみると、思ったよりも不安定でした。おお、ちょっと怖いけどまぁこれなら何とかなるかな。正直言って、やる前は完全に余裕だと思っていまして。なんせ元サーファーのエス氏。こんなデカいボードの上に乗って転ぶわけがないとタカをくくっていたわけですな。海で一回やったことあるし。闇奉行さんには絶対にボードからは落ちると言われていましたが、そんなことあるかなぁ、なんて舐めてかかっていましたわ。エス氏にはよくある事ですが、舐めてかかると大抵痛い目にあうんですよね。

 練習を見る限りAちゃんはそれなりにこなしていましたが、意外に苦戦していたのががはくさん。がはくさんもサーファーで、ウエットスーツは自前のものを着ているくらいなのにいったいどうしたというのでしょうか。ともかく3人とも一通り練習が終わり、いよいよスタートです。

 さてSUPに乗って川を下るわけですが、川を下ることをダウンリバーというそうで。まあ川下りというよりはカッコいいかもしれませんね。川の初心者である我々に、闇奉行さんが色々教えてくれましたよ。まず川の流れが緩やかなところを「瀞(とろ)」というそうです。流れの速いところが「瀬(せ)」。この瀬を超えていく時がなかなか大変ということでした。ふむふむ(余裕余裕wって思ってました)。

 瀞の部分はのんびりとしていていい気分でSUPを楽しめましたね。久しぶりのアウトドア。いい休日ですなぁ。でもそんなに甘くなかったのですよ、このダウンリバーというヤツは。瀬というのが予想以上に手強くてですね。この日のコースは13kmということでしたが、これが長いのか短いのかはわかりません。13kmもあるのかよ、という印象でしたが。そのうち瀬は12箇所ありました。流れが速くなり、水面も大きく波打っています。余裕で落水するエス氏たち3人。なんだこれ全然イケる気がしないんですけど。

 エス氏たちを悩ませるのは瀬だけではありませんでした。ある意味瀬以上に厄介なのが釣り人。彼らの邪魔をしないように避けて進むわけですが、瀬にやられて落水した状態から復帰しつつ釣り人を躱すというのはかなり困難なアクションだったと思います。ようやく13kmのコースを終え、岸に上がったエス氏たち。すでにかなりの疲労感。楽しさと手強さの両方を感じていましたね。

 SUPの上で今日は豚肉が食べたい気分になっていたエス氏はカツ丼を食べ、さらにはお昼寝をして体力回復を図りました。けっこう疲れましたし、がんばった感もあったので、サクッと上がって温泉行ってもいいかな〜なんて考えていました。闇奉行さんはしきりに午後もやろうと勧めてくれましたが、エス氏とAちゃんは温泉モード。1番やられていたがはくさんは午後もやろう派だったと思いますね。

 どれ、せっかく来たんだからもう1本やっておきますか。スノーボードではサクッと上がってばかりいるエス氏ですが、たまにはがんばるときもあるのです。それに午前中の1本目で学習したこともありまして。問題の1つ瀬については、ボードに立っている状態で突破することが困難でも、座った状態なら難なくクリアできるんですよね。座っていると安定感が抜群なのです。かなり守りに入った考え方ではありますが、瀬で落水しなければもう一つの問題である釣り人の回避が楽になるんですわ。1本目なんてワケも分からず3人とも瀬に突っ込んで行ってはヤられてましたからね。人は痛い目にあって学習するのですよ。それにしても「まずは舐めてかかる」というエス氏の弱点はなかなか改善されませんのう。

 というわけで2本目の我々は瀬を座ってクリアするという知恵を身につけたのでした。ところが嬉しいこと午後は釣り人がかなり減っていまして。午前中は闇奉行さんも「今日は釣り人が多い」と言っていたのですが、午後は随分と減ったくれたので我々としてはやりやすくなりましたぞ。

 釣り人も減り、瀬で危なそうに感じたら座ればいいという知恵もつき、順調に進んで行くエス氏一行。こうなると人間欲が出てきますよね。どうせならこの瀬とかいうやつをクリアしてやろうではないか。エス氏は瀬でも積極的に立って入るようになりました。Aちゃんも割と果敢に攻めいていましたかね。がはくさんはすっかり座って行くのが気に入ったようでしたけど。

 闇奉行さんのアドバイスによると、瀬をクリアするには重心を下げ、目線は上げ、パドルを使い、さらにイケるというメンタルも大事ということでした。よ〜し、エス氏ならイケるはずですぞ。瀬に入り、重心を下げます。パドルの柄を短くしたのも効果があったと思いますね。目線を上げて前を見るとバランスが取りやすくなりました。そしてパドル。なるほど、パドルに水圧を受けることで身体を支えられるような気がしますな。なんとなくコツをつかみ、多少は瀬を超えられるようになりました。できるようになると、これはなかなかに面白いものですぞ。

 ちなみに1番激しい瀬では闇奉行さんが動画を撮ってくれたのですが、エス氏もAちゃんもあえなく落水。結局最難関の瀬はクリアできませんでした。ちなみにがはくさんは座ったままでも落水しそうになりつつどうにかクリアしてましたけど。スノーボードは上手なのに。

 いやあ、実に充実した2本目でしたね。サクッと上がらなくて本当に良かったです。川でのSUPは予想より難しかったですが、楽しさはそれ以上でした。闇奉行さんがいろいろ面倒をみてくれたおかげで新しい楽しみが増えましたわい。これは来年もまたやりたいですな。バランス感覚も鍛えられますし、スノーボードのオフトレにもいいのではないでしょうか。ただ危険を感じるところもありました。岩に激突する可能性もあり、舐めていると大怪我しそうな気もしますの。

 そういえば、ボードの上では前向きに立っていましたが、試しにスノーボードやサーフィンの様に横向き乗ってみたところ、バランスを取るのがかなり難しくて驚いてしまいました。横乗り経験は豊富なつもりでしたが、SUPでの横向きは簡単にできそうな感じではありませんでしたのう。

 SUPの後は道の駅でお買い物。

 地元のお酒なんかを買い込みましたよ。気に入ったのはニンニクの芽の醤油漬け。美味しいけど口臭がヤバいことになるのが弱点ですね。

 帰りは温泉へ。SUPはかなり体力を使い、すっかり疲れてしまったので温泉は気持ち良かったですわ。泥のパックを顔に塗ったりもできて楽しい温泉でしたな。

 SUPは割とのんびりした遊びだと思っていましたが、想像以上にハードでした。夏の趣味にするにはなかなかやりがいがあるかもしれませんぞ。ウェットスーツでも買い直そうかしら。そうするとサーフィンも再開したくなるかも。うーん、悩みますねぇ。とりあえず、楽しい経験をさせてくれた闇奉行さんには感謝です。

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