みなさんこんにちは。エス氏です。2022/12/27〜2023/1/3までスイスに滑りに行ってきましたよ。2022/12/30の滑走2日目は前日と同じツェルマットへ行きましたが、今回は国境を越えてイタリアのチェルビニア側に滑り降りましたよ。
朝食を食べ、午前7:30頃ブリークを出発しました。この時間でも余裕で真っ暗なのが怖いですわ。メンバーで唯一滑らない柚さんは、この日はスイスの首都ベルンを観光するということで別行動でした。
初日と同じくツェルマットまでは電車で移動です。2日目なので多少勝手がわかってきましたね。外の景色を撮影しようとすると窓に車内の様子が反射するのですよ。山の景色を撮影するつもりがさんおつが写っていたり。せっかくの景色は概ねエス氏の思い出に記憶されておりますよ。
8:50頃ツェルマット駅に到着。初日と同じようにロッカーに荷物を預けて準備します。この日は気温が高い予報でしたが、ベースと山頂付近の標高さがあり過ぎて、どんな装備をすればいいのか悩みましたが、結局はやや暖かい想定の装備に。その結果プロテクターを忘れました。エス氏はお尻と膝にはプロテクターを欠かさないのですが。前日の疲労はかなり残っていましたね。さんおつ、赤パン、コリンの3人は元気そうでしたが、エス氏はまあまあダメージを受けておりました。さらにヤバそうなのがイトチンさんでしたけど。
JMとイトチンさんはチューンナップに出してたボードを回収し、ツェルマットの駅前から電動のタクシーに乗って移動。今回はイタリア側に移動するので、前日よりも遠くにあるゴンドラに乗りました。ちなみに板は割と無造作にタクシーの屋根に乗せられましたぞ。
ゴンドラ乗り場に到着です。リフト券は前日にインターナショナルパスというイタリア側も滑れるチケットを購入していたので、この日は並ばなくて済みました。
ちなみに天気が良く、ベースからもマッターホルンがギンギンに見えました。とんがってますなぁ。
標高1,620mのツェルマットのベースを出発します。また新しいゴンドラの工事をようでした。お金があるゲレンデはレベルが違いますのう。
マッターホルンに向かって登っていきます。
Furiという標高1,867mの中間駅を通り過ぎ、さらに上へ。あと2,000mくらい登ります。
どんどんマッターホルンが近づいてきますね。
標高2,583mのSchwarzseeが一番マッターホルンに近づいた感じがしましたね。さんおつは登れる気がすると言っていましたが、雪山はそんなに甘いものではないと我々はこの後骨身に染みて味わうことになります。
ゴンドラは一度下りになりますが、その後さらに高いところへ。
ゴンドラ1本で一気に標高2,939mのTrockener Steg/トロッケナー・シュテクまで上がってきました。この辺りになると結構肌寒く、暖かい想定の装備をしているエス氏は先行き不安になります。
トイレを済ませ、ショップでステッカーなどを購入。ダサいTシャツも売ってましたな。
トロッケナー・シュテクからさらにロープウェイに乗って登ります。木造建築とはなかなか渋いですね。建築士のさんおつが何かうんちくを語ってたような気もしますが、覚えてはいません。
このロープウェイで上がればツェルマットで一番高いところまで行けます。てかアルプスで一番高いところまで上がるロープウェイのようですね。氷河の上のかなり高いところを渡っていきますね。鉄柱も建てられないようで、相当な距離をワイヤーで吊られていることになります。
眼下には氷河。写真だとわかりにくいと思うのですが、現地でも距離感がバグるほどの高さをロープウェイで進みました。周囲は氷と雪と岩ばかりという世界です。ものすごい迫力でしたね。
標高3,883mのMatterhorn Glacier Paradise/マッターホルン・グレーシャー・パラダイスに到着しました。富士山より高いんですよね。
エレベーターで展望台に上がりますよ。
富士山以上の高地ですからね。階段を登るのも息が切れます。あからさまに空気が薄いですね。ベースは暖かかったのですが、流石にこの高さまでくると気温は-10度以下だったと思います。このタイミングでは風がなかったのでなんとかなりましたね。高度の割にそれほど寒くは無いのですが、暖かい想定の装備だったものでして。
展望台から見たベースの街。とんでもない距離を登ってきましたね。当然滑って降りることができるのですが、この時点でゴンドラで降りようと心に決めていました。これからイタリア側で滑った後にこの距離を滑って降りるの、温泉旅館大好きおじさんにはどう考えても無理でしょ。
キリスト像も凍っておりますよ。
この展望台は360度見渡す限り迫力のあるアルプスの景色を眺めることができるのですが、割愛します。こちらはこれから滑っていくコースですね。
というわけでようやく板を履いて滑ることに。イタリアのチェルビニア側まで滑りますよ。滑り出しは平坦で板が止まってしまうのですが、空気が薄くてスケーティングするのも息が切れるんですよね。雪質は良かったですな。
ようやく斜度があるところを滑れますが、ガスが上がってきてしまいましたね。ここからしばらくは視界が悪いコースを息切れしながら滑り降りました。
JMがこの辺りがスイスとイタリアの国境と言っていたような気がするので、ゲレンデマップのPlateau Rosa/Testa Grigia 3,480mでしょうかね。あまり見えてませんでしたけど。
ある程度降るとガスは無くなりましたが、かわりに疲労との戦いになりました。とにかく滑る距離が半端じゃなく長いんですよね。エス氏もヘロヘロでしたが、イトチンさんはさらに疲労が激しそうでした。ガイドのJMは余裕。さんおつ、赤パン、コリンの3人も割りと平気そうでしたけど。高度が下がるにつれ徐々に暖かくなるのは良かったですわ。
写真はいっぱい撮ったんですけどね。枚数が多過ぎて載せる気には到底なれません。とにかくひたすら滑ります。いくらなんでもコース長すぎるだろ。
ようやくたどり着いた標高2,812mのCime Bianche Laghi。ここで板を脱いでゴンドラに乗りました。JMに確認しはしていないのですが、多分Cime Bianche Laghiだと思います。ここからはPlateau Rosa/Testa Grigiaに戻るロープウェイとエス氏たちが乗ったゴンドラの2方向に移動ができましたよ。今回のTOP画像はここで撮影したものです。
標高2,555mのPlan Maisonまで移動してきました。JMは当初チェルビニアのベースまで滑り降りる予定だったようですが、体力無い組の2人(エス氏+イトチンさん)のヘタリ具合を見て、ここで早めのランチ休憩に入ることに。ところがレストランが満席で入れず、止むを得ずさらに降ることに。えー。疲れたー。
どこまで滑ればいいのかわからないのは初見のゲレンデの辛いところですね。特に海外のクソデカゲレンデの場合は距離感がまるでわかりません。まあマッターホルン・グレーシャー・パラダイスからはすでに1,300mくらいの標高差を滑り降りているので、空気はかなり濃くなってきたと感じ身体は楽になってきましたけどね。
気持ち良く滑れるコース。実は初滑りからスイストリップの間もひたすらブーツが足に合わないという問題を抱えており、足の痛みに耐えながら滑っていたのですが、この辺りから多少なりとも足に負担のかからない滑り方ができるようになってきたんですよね。
なんだかんだチェルビニアのベースまで滑ってきてしまいました。ベースの標高は2,050mなので、マッターホルン・グレーシャー・パラダイスから標高差約1,800mを滑ったことになります。かれこれ90分はかかってますね。これはキツイですよ、ホント。
ベースの街では何やらイベントが開催されておりましたな。というわけで今回はここまで。次回はイタリアからスイスへ戻るという今回のトリップで1番ハードな移動でしたよ。お楽しみに。
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